リートリンの覚書

日本書紀 巻第五 御間城入彦五十瓊殖天皇 二


日本書紀 巻第五 
御間城入彦五十瓊殖天皇 二


五年、
国内で疫病が多く、
(おおみたから)が死亡する者があり、
それも大半でした。

六年、
百姓が流離(さすらい)
或いは背叛(そむ)く者もありました。

その勢いは徳をもってしても
治めることは難しく、

これをもって、
夜明けとともに起き、
夕方は慎み、
天神地祇に罰するように願いました。

これより先に、
天照大神、
倭大国魂(やまとのおおくにたま)の二神を、
天皇の大殿の内に並べて祭っていました。

しかし、
その神勢を畏れ、
共に住んでいても不安でした。

そこで、
天照大神を
豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に託し、
倭の笠縫邑(かさぬいむら)に祭りました。

そのため磯城の神籬(ひもろぎ)を立てました。

また、
日本大國魂を
渟名城入姫命(なぬきいりひめのみこと)に託し、
祭らせました。

ところが、
渟名城入姫命の髪が抜け落ち、
痩せて、祭ることが出来なくなりました。



神籬(ひもろぎ)
神道において、神社や神棚以外の場所で祭祀を行う際、
臨時の神の依代となるもの。



感想

国内で疫病が流行し、
民の半数が亡くなった。

症状に関しての記述がありませんから、
どのような病だったのかは
わかりませんが、
死亡率が50%とは…怖。

この条の後半に
帰化人が多数やって来たとあります。

おそらく大陸から未知の病が
入ってきたのではないかと思われます。

現在と状況が似ていますね。

現在と違い、
医療が発達していませんから、
どのような対応をして
良いのかわからなかったことでしょう。

先人たちが体験した未知の病。
それに打ち勝つために

先人たちは試行錯誤し、
良い習慣は残し、悪い習慣はやめ、
後世の人々に伝え続けきた。

そして、
現在の日本の生活習慣が
出来たのだと思います。

手洗い、うがい、お風呂などの
清潔にする習慣。

外から病をうちに入れないようにする
土足厳禁。

腸内細菌を整える発酵食品を食べる

などなど

その良い習慣が伝え続けられてきたのは、

ずっと日本国であり続けたから出来たこと。

他国のように、
争い他民族を殲滅しあっていたら、
良い習慣は伝え続けることは出来ません。

そして、
今日一番、気になった箇所は、

崇神天皇が
日本大國魂を
渟名城入姫命に託し祭らせたこと。

これにより、
渟名城入姫命は、
髪が抜け落ち、身体が痩せ
衰弱して祀ることができなくなった。
とあります。

つまり、
人と神さまには、
相性があるのではないか?

相性の悪い神さまを祀ると、
身体に悪影響がでるのではないか。

自分は、
相性は存在すると思っています。
何故かというと。

自分は観光に行くと
その地域の神社に参拝をします。

その際、
居心地の良い神社、
悪い神社があったりします。

ですから、
相性があると思っています。

この事が、
天皇が直系男子のみで
引き継がれる理由ではないでしょうか?

つまり、
天皇が祭主として、
祭っているとある神様。
(どなたかはわかりません)

パワーがあり過ぎて、

身体に負担がかかり耐えられず、
身体を患ってしまう。

とある神様を祀ることができる身体。
(つーか、神様のパワーに耐えられる身体)

その身体を作る遺伝子を持つことが、
天皇になる条件では?

鍵は、
男性だけが持っている遺伝子、Y遺伝子。

また、天皇であっても
相性が悪ければ命を削られ
(神様のパワーに負けちゃって)
寿命が短くなるのでは?
(時々若くして亡くなる方いますよね)

いや、古代は女性天皇いたじゃん。

そうですね。

しかし、
その女性天皇は、出産を終えた方々です。

孫の為、子ども為なら
たとえ寿命が減ったとしても
本望と臨まれた方では?

そのほかの方は、
未婚のままです。

その方々も、
身体に負担がかかり過ぎて子孫を残すことが、
出来ない身体になったのではと思っています。
だから、結婚されなかった。
あくまでも妄想ですがね。

以上のことから、
万世一系なのではないでしょうか?

しかし、
とある神様。

正しい祭祀がされなかった場合…

日本国土は、
どうなるのか気になります。

あ〜怖い怖い。

このような記述を読みますと、
神祀りも
命懸けなのだなぁと思いました。

さて、本日はこの辺で。

明日も日本書紀シリーズ続きます。

最後まで読んで頂き
ありがとうございました。


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