旧十一宮家について
後花園天皇の流れをくむのが、
現在の皇室および
内廷・秋篠宮・常陸宮・三笠宮・高円宮です。
それ以外の天皇の血筋では、
古い時代に分かれた
傍系方がいらっしゃります。
旧十一宮家
旧宮家は、
後花園天皇の男系子孫にあたる
現在の皇室とは
500年以上前に分岐しているため、
男系とはいえ血縁は非常に遠い存在です。
旧皇族の11家のすべて、
南北朝時代に
北朝第三代崇光天皇の皇子、
栄仁親王が創設し、
世襲親王家の筆頭であった
伏見宮の男系子孫にあたります。
・伏見宮(ふしみ)
・閑院宮(かんいん)
・山階宮(やましな)
・北白川宮(きたしらかわ)
・梨本宮(なしもと)
・久邇宮(くに)
・賀陽宮(かや)
・東伏見宮(ひがしふしみ)
・竹田宮(たけだ)
・朝香宮(あさか)
・東久邇宮(ひがしくに)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/57/ba47fbdf99bf0e051f0a1a3f98c6e0f5.jpg)
出典:Wikipedia
皇室離脱に至った経緯
戦後GHQに
皇財産の凍結を命じられたため、
経済的に従来の規模の
皇室を維持できなくなりました。
そのため、
十一宮家は皇籍離脱
(皇族の籍を離れて一般人になること)
することになりました。
その経緯は、
東久邇宮稔彦王は、
自らの臣籍降下を昭和天皇に申し出ており、
他の皇族も自分にならうよう求めました。
この動きに
昭和天皇や一部の皇族の
反対もありましたが、
最終的に11宮家
全て皇籍離脱することになりました。
皇室離脱後
彼らは、
一時金を得て民間人になりました。
皇籍を離脱した後も
皇室の親戚という立場には変わりなく、
現在でも皇室と親しく交流を続けています。
現在の皇室との関係
◇香淳皇后の実家
久邇家は香淳皇后(昭和天皇の皇后)の実家
◇明治天皇の女婿の家
朝香家・東久邇家・竹田家・北白川家
◇昭和天皇の女婿の家
東久邇家
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/8c/8af53f13105c20a81dee6b45f15da1fd.jpg)
出典:Wikipedia・香淳皇后
旧皇族の皇籍復帰問題
皇室では、
2006年の悠仁親王の誕生までの41年間、
男子の誕生がありませんでした。
一方、皇室典範では、
男系の男子しか
皇位継承することが
できないことになっています。
近い将来に
皇位継承資格者が
存在しなくなる皇位継承問題が
予測されています。
この問題への対策として、
旧皇族から男系男子を補充し
皇族の数を維持しようという考えが
提示されていますが、
皇室典範では、
皇族の身を離れた者が
再び皇族になることを禁止しています。
しかし、
以前の朝廷では、
いったん皇族でなくなった者が
再び皇族になられた例がいくつかあります。
旧皇族の方の中には、
皇位継承し、
さらに未来の皇位継承者を
生み出すことのできる
若い男性が若干名おり、
有事に備え各家は連絡会を結成しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/42/963ea401a9b3972c5a2355169bf87271.jpg)
出典:Wikipedia
(感想)
…GHQの皇室財産凍結がなかったら
皇位継承問題なんて出なかったでしょうね。
詳しい、
終戦直後の皇室経済詳細は、
こちら
しかし、
日本国憲法のことを
見直すよい機会を得たのではないでしょうか?
旧皇族の方の皇族復帰に関しては、
抵抗のあるかたが多いのが現状ですが、
男系では離れた親戚とはいえ、
女系となると、
明治天皇や昭和天皇の内親王が
嫁いでいらっしゃります。
血筋としては
問題ないのではないでしょうか?
また、
皇族の親戚ということで
”皇位を継ぐべき時がくるかもしれない”
と思い生きてこられたでしょうから、
何の問題もないのではないかと思います。
続く