はじめに
本日は、
昨日の復習、
旧石器時代に使われていた道具について、
時代区分についてです。
人類の特徴
「ヒト」と「サル」のちがいはとは？
ヒトと言われる要因は、
直立二足歩行が可能であること。
前足が手に変り、
手に道具を持つことが
できるようになりました。
・アウストラロピテクス（猿人）
人類の進化
猿人→原人→旧人→新人
人類の進化・生き残るために「道具」を使用！
人類は進化の過程で
脳の容量が大きくなっていき、
知恵をつけることが出来るようになりました。
やがて人類は
道具や火を使用するようになり、
生き残ってきました。
化石人類の登場
アフリカで
最初の人類の化石が見つかりました。
またヨーロッパ、東南アジア、
中国でも化石人類が見つかっています。
猿人
猿人、約700万年前に出現。
簡単な
打製石器（礫石器・れきせっき）を使用。
道具を加工する知恵がまだありませんでした。
・アウストラロピテクス（「南のさる」）
原人
原人、約200万年前に出現。
ハンドアックス（握斧・あくふ）を使用。
ホモ＝ハビリス（「器用な人」）
ジャワ原人
北京原人（火の使用など）
旧人
この時期には、
宗教的な儀式がすでに存在しました。
旧人、約60万年前に出現。
ネアンデルタール人（1856年、南ドイツで発見）
洞穴に住み一部では埋葬の習慣、
剥片石器（はくへんせっき）を使用しました。
※埋葬
ネアンデルタール人は
死んだ仲間を土に埋め、
なかには花を添えているものもいました。
宗教的な儀式である。
新人
・新人、約5万年前に出現。
石器の制作技術がレベルアップしました。
精巧な剥片石器（石刃・せきじん）や
骨角器（こっかくき）を使用しました。
クロマニョン人、
周口店上洞人（中国の新人の化石）など
旧石器時代とは？
約200万年前から始まり
約1万年前まで続いた、
打製石器を使用し、
狩猟・漁労・採集などを行い
移動生活をしていた時代をいいます。
いくつかの家族があつまった
原始的社会集団の形成し、
狩猟・採集を中心（獲得経済）。
旧石器時代に使用されていた
道具・打製石器その種類
礫石器（れきせっき）
ほとんど石と変わらないもの。
出典：九州国立博物館ホームページ
ハンドアックス（握斧）
石と石をぶつけて砕き鋭く加工したもの。
丸い石などを鋭く加工し、
直接手に持って獲物に突き刺して使います。
出典：九州国立博物館ホームページ
剥片石器
ハンドアックスを作る際に
生じた破片を利用したもの。
石を鋭く加工し木の棒などに
括り付けて使いました。
また肉を切ったりすることも可能です。
出典：宮崎県埋蔵文化財センターホームページ
画像は剝片尖頭器
骨角器
銛・槍・針、
石では作れない細かい道具を骨で作ったもの。
骨をとがらせて針のように使用したり、
釣り針として機能、
また尖っていることから
海の魚を銛のよう突いて獲物を取りました。
出典：横須賀市自然・人文博物館ホームページ
洞穴壁画
約３万年前に出現するした
クロマニョン人が洞窟に壁画を残しています。
アルタミラ（北スペイン）
出典：Wikipedia
ラスコー（南フランス）
出典：Wikipedia
時代区分
旧石器時代は
おおよそ3つの時代に区分されます。
１・前期旧石器時代
（約260万年前～約30万年前）
ハンドアックスが
広く用いられていた時代です。
この時代の人類は
ホモ・ハピリスおよび
ホモ・エレクトスが主流でした。
人口推定値は、12万5千人です。
２・中期旧石器時代
（約30万年前～約3万年前）
剥片石器が出現した時代です。
ネアンデルタール人が広がりました。
極東アジアの中期石器文化の特徴から、
ヨーロッパから来た
ネアンデルタール人に依ったものではなく、
アジアの原人から進化した
古代型新人によって形成された
可能性が大きいとされています。
人口推定値は100~120万人です。
３・後期旧石器時代
（約3万年前～約1万年前）
石器が急速に高度化、多様化した時代です。
クロマニヨン人（ホモ・サピエンス）が
主流となり、
他の化石人類は急速に姿を消しました。
人口推定値は、220~300万人です。
今日調べた石器以外にも
たくさんの種類が出土しています。
ご紹介したのは山々ですが、
それをしていますと、
時間がいくらあっても足りない。
というわけで今回は割愛させていただきます。
今日はこれにて。
読んで頂き
ありがとうございます。
明日は
日本列島の旧石器時代について
調べたいと思います。
引き続き読んで頂けたら嬉しいです。
