ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

ロシア領海での北海道漁船拿捕と愚民政策のツケ

2006年08月19日 03時29分23秒 | 格差社会と政治
ロシア領海で密漁を行い、ロシア国境警備隊の銃撃を受け、拿捕された北海道漁船の事件では、日本政府の対ロシア対応の後手後手がはっきりと現れている。

ロシア側が「遺体を返還する」と発表した後の夜、「遺体(と乗員)の早期返還を求める」と、副大臣をロシアに送り、次に(必要性がわからないが)大臣政務官を北海道に送った。
そして副大臣や政務官がロシア側との接触前に、ロシア側から船長以外の乗員の返還をも提示している。
そんな中(18日)には連立与党の公明党が「抗議文」を発表した。
政府与党の「愚民政策」なのだろう。
ロシアは日本側の要望をハナから理解しており、日本政府行動の前にロシア側から通知を繰り返してきている。
外務副大臣と政務官の派遣は「子供の使い」に等しい。

ロシアと北海道の友好関係の現実を教えないまま、日本政府はロシアを敵性国にしたいらしい。
当地の漁業関係者なら、銃撃による乗員死亡は「事故」で有ることは容易に理解できる。
また銃撃されるのもやむなしの密漁行為にも至っているのだ。
小泉改革の無策で、地方景気は最悪なのである。
対ロシア外交、とりわけ北方領土問題は置き去りにされたままの小泉改革なのだから、そんな中で、危険を冒してでも漁業を行わざるを得ない。

それにしても、無くなって始めて実感した事だが、
地元出身議員が武部幹事長に代る前の鈴木宗男氏の功績(対ロシア関係)は確かに有ったと多くの道民は感じていることだろう。
武部氏はそれを継承せず、失わせた結果となっている。

それでも北方四島(ロシア)と北海道の関係は決して悪くは無い。
政府のウソ(愚民政策)に惑わされず、しっかりした事実関係が報告されるのを待ちたい。

大やけどしたロシア人の子供を北海道に移送し助けた事がきっかけとなった信頼関係であるのに、日本国民全体のロシアに対する敵愾心高揚は、北海道民とロシア人との関係悪化を招きかねない。