Challengedという言葉をご存知でしょうか?
障碍がある方のことを、英語ではこうお呼びするのです。
昔はHandicappedと言ったのですが
「不利な」とか「不平等な」というネガティブな意味であるため
よりポジティブな意味である「挑戦する」という言葉に変わったのです。
(「精神分裂病」が「統合失調症」に変わったのと似ていますね)
広い意味で捉えると、私たちは誰でもみんなChallengedです。
生きることに「挑戦」している。
毎日生きのびるために、生活を維持するために、
自分を活かすために、大切なひとを守るために、
そして夢を叶えるために。
確かに「障碍者」と呼ばれるひとたちは
「健常者」と呼ばれるひとたちよりも
多くの困難に遭うのでしょう。
嚥下障碍のある方であれば
「ごはんを食べる」 ただそれだけのことが
生死に関わることもあります。
毎日命がけでごはんを食べる。
嚥下障碍のない身からすると
ちょっと想像がつかない世界です。
ただ、着眼点を「行為」そのものに置かず
がんばっている「気持ち」に置いてみると
「健常者」も「障碍者」も
どちらも、ただ一生懸命なだけなのです。
「健常」であると、毎日当たり前にできることが多すぎて
それができない、ということがどれだけ大変かを
ついつい忘れてしまいがちです。
そして、「障碍者」と呼ばれるひとたちが
毎日を懸命に生きているときに
私は、少なくとも同じくらい「がんばって」いるのだろうか?
同じくらい「がんばって」いたら
もっとたくさんのことができているんじゃないだろうか?
そう思うのです。
やっぱり時には、そういうことも思い出して、
なえそうな気持ちをすくい上げて
夢に向かって、もうちょっとがんばってみよう。
そう思うのです。
〈つけたし〉
でもね、がんばるばっかりがいいとも、思っていないのです。
「がんばらない」という選択も大切。