昨夜、私が以前勤めていた会社の友人から無事に定年退職を迎えたとのLINEが届き、お祝いのメッセージを送ろうとしていると電話がかかってきました。
彼は私より二つ年上なのですが、私が60才で定年退職したのに対して彼は65才まで定年延長してこの度めでたく定年を迎えたということです。
彼はしきりに「あなたのおかげで、無事定年を迎えることができて感謝している。本当にありがとう。」と言っていました。
実は、彼と私はこの会社に入る前に小さな運送屋で一緒に働いていた仲間なのです。
給料も安くて労働条件も悪く福利厚生も整わない町場の小さな運送屋で、まったく先の見えない状況でした。
鬱々とした日々を過ごしているとき、たまたまコンビニで買った求人誌に今の会社の求人情報が掲載されていたのです。
大手の運送会社が新たなグループ会社を設立するとのことでドライバーを募集していたのです。
私はすぐに履歴書を出そうと彼を誘ったのですが、採用条件に年齢40才くらいまでとあって私が41才、彼が43才でした。
私は大丈夫だよと言ったのですが、彼は応募をあきらめてしまったのです。
私はなんとか採用されて新しい仕事に就くことができました。
その後も会社は急速に規模を拡大していきドライバーの増員を繰り返していたので、当時の社長に良いドライバーがいるから使ってもらえないかと直談判しました。
年齢の事や長距離運転のことなどで渋る彼に、母体が大手の会社であることや、まだまだこれから成長する会社だからと説き伏せて半ば無理やり入社させたのです。
それから20余年、会社は全国に支店を置く規模に成長しました。
9月にはグループ企業全社を挙げて東京で行われる永年勤続表彰の定年退職者表彰(勤続20年以上)に奥様同伴で招待されたそうです。
その時に再会しようと約束しました。
彼が無事故で20年勤めあげて無事に定年を迎えたことに心から嬉しくて涙が出ました。
おめでとう!そしておつかれさまでした!!
ちなみに私は勤続年数が19年2か月だったので定年退職者表彰を受けられませんでした。
ではまた