義父が、振り込め詐欺被害に！

◆3日前、夜10時40分。

めずらしく、義実家の電話に、息子から電話が入りました。

息子は、携帯が壊れているので、会社の携帯からかけていると言います。

　息子　「扁桃腺が腫れて調子が悪い。病院に行きたいけれど、夜だから行けなくて・・・。」

　父　「救急で行け。なんなら、俺が連れて行ってやるから。」

　息子　「うん。でも明日も朝早くから仕事だし。」

　父　「そんなこと言ってて大丈夫なのか？」

　息子　「明日は、朝から大事な会議があるから。また電話するよ。」

◆2日前、夜9時30分。

またしても、息子から電話が。

　息子　「今日、午後病院に行ったよ。扁桃腺からウミが出てるって。『仕事かなにかで悩んでることがあるのでは』と医者に言われた。思い当たることがあるけど、誰にも相談できなくて・・・」

　父　「なんだ？誰にも言わないから、話してみなさい。」

　息子　「いや・・・どうしても言えないんだ。」

　父　「言えないってどういうことだ。お前、ちょっと様子がおかしいぞ。本当にトモだよな？」

　息子　「当たり前じゃないか。誰だと思ってたの」

　父　「なにかあるなら言いなさい。誰にも言わないから。」

　息子　「うん。・・・また電話するよ。」

◆午前9時

父親から息子へ、電話するも繋がらず。

◆午前10時

息子から電話。

　息子　「実は、子どもが出来たんだ。相手は既婚者だからおろしたんだけど、ご主人にバレて慰謝料請求されてる。でも、知り合いの弁護士に相談して、100万円で示談できることになった。お金は、なんとかサラ金で集めたけれどまだ足りない。今日の正午までに必要なんだけど・・・。」

　父　「今日の正午？」　

　息子　「うん」

　父　「金は、お父さんがなんとかするから待っていなさい。」

　息子　「うん。あ、3時でも大丈夫みたい。」

　父　「そうか。サラ金なんかに手を出したらダメだぞ」

　＊　＊　＊

ざっくりですが、義父が実際に犯人と交わした会話です。

義父は、怪しいと思いながらも、まんまと犯人の術中にはまってしまいました

しかし、犯人が振り込み時間を「正午→3時でもいい」と言い直した時、お人よしな義父もさすがに（これはおかしい！）と気づいたと言います。

すぐに、昔から使っている息子の携帯番号に電話をかけました。

電話に出た息子は、「アハハ！何の話？」と意味がわからない様子。

義父は一言

「そうか。俺はだまされていたんだな」

と言って、電話を切ったそうです。

　＊　＊　＊

その後、義実家は、警察が3人も来て事情聴取的な騒ぎに

実際に被害はなかったので、家族の間ではすっかり笑い話になっていますが

年金受給日前後は、被害が増えるそうなので、皆様、くれぐれもお気をつけください。。。