僕は名もない凡人でいたい

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可能性を信じて

2012年10月05日 | 闘病記

10/2(火)より4度目の入院☆

今回の治療はさらに深い寛解を得るための「再寛解導入」です。

オンコビン・テラルビシン・エンドキサン・ロイナーゼの4種類の抗がん剤とプレドニゾロン(ステロイド剤)12錠の服用を20日間行います。

1クール目に行われた「寛解導入」と似た治療で、その時は強い吐き気に悩まされ、仰向けで膝を立てることすら出来なくなるほど体力が奪われた治療でした

副作用で急性すい炎になりやすいので、これを避けるため食事が低脂肪食に切り替えられます。

食事制限・・・・・・これこそがわたしにとって最大の地獄となるでしょう

(食い意地だけはいっちょ前なのよね★)

服用するプレドニゾロンが食欲増進しちゃうので、ダブルパンチで食欲との闘いになってきます。

娯楽がないと生きていけないです。

パソコン・本・DVD・漫画・日記帳・水彩色鉛筆・写真集などなど・・・・・・

引きこもり生活に備え、病室にごっそり持ち込みました

◇◆◇◆◇◆

入院当日の夜、わたしと夫、主治医の3人で今後の治療計画について話しました。

都内K病院のセカンドオピニオンも含め、わたしの意志を伝えました。

「わたしは生きたいです」

単刀直入に言い切りました。

「骨髄移植をする覚悟は出来ています。ただ、白血病が治るだけでなく、その後の副作用を最小限にする治療法があれば探したいと思っています。」

わたしは、心の中でずっと思っていた事を言葉にしました。

都内K病院のS先生の言葉が背中を押してくれたような気もします。

いままで、セカンドオピニオンについて少し面倒くさそうにしていた主治医の目が真剣になりました。

 夫「もうひとつセカンドオピニオンに行きたいのですが、九州か大阪かで迷っています」

 主治医「大阪がいいんじゃないですか。K大学っていう手もありますよ」

セカンドオピニオンは患者側の権利ではあるものの、主治医から情報がもらえることはまずありません。

しかし、この時は違いました。

なんだか急に、3人の心がひとつになって新しいチームが生まれたような気がしました

  ・  ・  ・

主治医は、わたしが2クール目で生死をさまよった時、いつものように目を合わせてはくれず淡々と非情な宣告をしました。

 「今夜中にもICUに入り救命措置を取る」 「多臓器不全になる」 ・・・・・・

その時、わたしは(あぁ、この人は他人だからなぁ・・・・・・)とボンヤリ思いました。

中学の同級生で看護師になったKちゃんが「実の家族には怖くて処置出来ない」と言っていたのを思い出しました。

他人だから突き放せる。切り離せる。断ち切れる。

でも、他人だから歩み寄れるし、歩み寄ろうと努力することもできるのだと思います。

◇◆◇◆

話し合いの後、夫から「libちゃんは移植が怖くて逃げてるんだと思ってた」と言われて驚きました。

わたしは病気仲間には「たぶん移植するよー」と話していたので、夫にも言っているつもりになっていたのです。

夫といる時は病気であることを忘れて楽しく笑っているので、逃げてると見られても仕方なかったかもしれません。

しかし、現実は逃げて逃げられるものでもなし

わたしは、心の奥底で死が近くにいるのを感じない日はありません。

それは、一瞬のスキを見せれば音もなく近寄ってきます。

病室のカーテン越しに潜み、鼻先をかすめ、耳元でささやいていくものです。

(わたしは死ぬのかもしれない)

でも、わたしは準備なんかしてやりません。

ちゃんと生きて、ともくんや皆に恩返しをしたいと思っています。

そのための最善策が骨髄移植なら(あるいは化学療法でも新しい治療法でも)、わたしは迷わずその道を突き進みます。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分を信じるしかないね ()
2012-10-05 10:06:52
自分を信じるしかないね
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欄さん (lib)
2012-10-05 20:19:58
欄さん
また走りたいです。
返信する

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