昨日 短大生の頃の出来事を書きましたが
基本的には とっても真面目な性格のワタシですが
子供のころは集団の枠に収まらないタイプで
あの頃の願いが
「とりあえず朱に交わりたい・・」
朱に交われば赤くなる
この諺は 人が環境とかつきあう人によって良くも悪くもなる
そんな意味なんですが
ワタシが思っていた「朱に交わる」は
集団の中で みんなと同じ感じになりたい
どれが自分か分からない色になりたいっていう感じの意味で
簡単に言うと 目立ちたくない・・・
ワタシは なんでも堂々とやってしまい ヘンに目立つので
先生には いつも怒られてばかりでした
今は これを個性
と呼び
とても尊重してもらえる?ようですけど
中学3年間全部が新しく赴任してきた先生に担任を受け持ってもらいましたが
在任の先生方に言わせると 誰もワタシを受け持ちたくなかったから
ワタシを知らない(新しく来た)先生に受け持ってもらうことにしたとか
ホントかどうか知りませんけど・・
3年生くらいは 学校で人気の先生のクラスになりたいなーと
思いますよね
合唱コンクールで必ず優勝出来る先生とか
先生を中心に すごくまとまってるクラスあるじゃないですか
そんなクラスを2年間 横目で羨ましく見てきたので・・
合唱コンも最下位続きだったし・・
新卒の先生って・・ 最初の1年は
すごい理想に燃えてるんですよね
現実より理想 それがかけ離れている実態に
だんだん やさぐれていくのが 1年の経過でよく分かるっていうか・・
2年生の時の担任(男性)は 合唱コンクールの選曲のとき
「ぜひ 君たちに歌ってほしい曲があるんだ」
とかいって カセットデッキを 教壇に ドカンっと置いて
曲を流し始めました
カセットデッキから流れてきたのは
関西弁の歌でした
「(・・?」
横浜は関東なので 関西弁の歌は初めてで
まず ここで みんな絶句・・
♪ ちこたん ちこたん
チコチコチコタン♬
「・・・( 一一)」
ちこたんとは どうやら好きな子の名前のようで
チコタンが大好き!という気持ちを歌った
ラブソング? しかもプロポーズ?
中学生の合唱コンクールで?
この先生バカじゃないの?
思春期真っ盛りの40人の生徒は ほぼそう思いました
この曲 ものすごく長くて
最初はラブソングらしく明るい曲調だったはずが
どんどん ヘンテコな曲調に変わっていくのでした
ただでさえ馴染みのない関西弁に加えて
曲に乗った歌声で どうなってるのかよく分からないのに
突然
「ほっといてんかっ!」
「( ゚Д゚)・・・」
かと思えば
「ヤッホ―♬」「ヤッホー♬」
なんですか? この目まぐるしく変わる心情は・・・
もしかしたら 思春期の私達の心の不安定さを 歌で体現してほしい
そんな願いが込められた先生の深ーいお考えの上での選曲なの?
と 思い始めた次の瞬間
「チコタン死んだー」
えええ?
しかも チコタン殺したの誰やー
誰や~誰や~誰や~
と恨み節が続き とどめは
「アホーーーー」
教室中 ドン引きでした・・・
静まり返る生徒を前に先生は しみじみした顔で
「どうかな?」
どうかな?もこうかな?も
全員が ドン引き状態で
さすがに空気を察した先生は
何も言わずカセットデッキをしまい
「なら君たちで選べばいい!!」
とふてくされて 教室の角で腕組んで座ってしまいました
こんな恐ろしい曲を 生徒と信頼関係も結べてない6月に
自信満々に 君たちに歌ってほしいと懇願されても・・
この曲 本当にインパクトすごくて
たった1回聴いただけなんですけど ずっと忘れられません
ほんとにスゴイ曲だったなぁ・・・
ぜひ 歌詞を検索して欲しい なんなら動画で聴いてほしいくらいです
「チコタン」で検索 ポチっ👆
さて この先生とのエピソードは他にもあって
2月頃の土曜日の夕方
ワタシが部活を終え 職員室前の廊下を歩いていたら
「かなたん、ラーメン食いに行こうか」と呼び止められました
その瞬間 ワタシはピンっと来ました
この先生
ラーメンでワタシを釣って 説教する気だ!と・・・
日頃の生活態度について コンコンと説教するために
金八先生みたいに フレンドリーで歩み寄って
ガツンと叱る! 新米教師が いかにも考えそうな策略です
でもラーメンは食べたい・・・
そこでワタクシ 思いっきり
「わーい!やったー!」と 先生の前で喜んでみせました
先生が
「職員室玄関で待ってろ」
と言って職員室に入っていくやいなや
ワタシは 猛ダッシュして部活仲間の所へ舞い戻り
「先生がラーメン奢ってくれるって!」と言いふらし
7人の友を連れて職寝室玄関前で待機
玄関から出てきた先生は
「・・・な、なんだっ!!
この数は!」
キャーキャー喜ぶ女子生徒に囲まれ
一番遠くで小さくキャッキャッしているワタシを
恨みがましい目でにらんでおりました・・・
ラーメン屋のカウンターに 先生(♂)と女子生徒7人
ワタシと先生は見事に端と端
先生が 肩を丸めて財布から4000円出していた姿も
チコタン同様 強く思い出に残っています
ちょっと悪かったかな~ (いや だいぶ悪いデショ・・)
と さすがに ワタシも反省しましたが
この先生! 見事にワタシに復讐をしてきました
3月のある日の掃除の時間
先生が ほうきとちりとりでゴミを拾いながら
ワタシに詰め寄り そっと小声で
「かなたん・・・成績10個落ちたぞ・・」
と ものすごい神妙な声で囁いたのです
テストの点数より授業態度が成績を大きく左右するので
確かにそれくらい落ちてもおかしくないかも・・
心当たりがあるだけに・・ 血の気がサッと引きました
中学2年の成績は内申書に加算されるので ヤバい・・・
10個も落ちたら 高校いけないじゃないの・・・
修了式までの10日間・・ドギマギしながら過ごしてしまいました
当日 先生がワタシに
すごく気の毒そうな なんともいえない表情で成績表を渡してきました
ますます心臓に悪い・・・
恐る恐る開くと
・・・( ゚Д゚)・・1個しか下がっていませんでした
考えてみたら ワタシの授業態度が悪いのは
3学期だけに始まった事ではないので
もともと下げられた状態なんだから変わるハズもないのでした
見事に騙されました