スノーシューの締め具と爪について。
道具というものは何でもいえる事ですが、きっちりと確実に装着しなければなりません。雪のある寒い中、凍える手で皆に遅れを取ってはいけないと思い、いい加減な付け方になってしまったアイゼンが、弛んではずれてしまうということはよくあることですね。
簡単に、しかも確実に装着できるものがより優れています。
大きく分けると締め具は2種類、写真のようにテープ式とバックル式のものがあります。
テープ式のものはラダーのところでテープを引っ張っても手前の折り返しまでの間でしかまらず、先の方は弛んだままということがよくあります。そのため何回か指でテープを前から送ってくる必要があります。それをいいかげんにしていると使用時に弛んだりはずれたりしてしまいます。
その点、バックルラチェット式をはじめとする、簡単に着脱のできるタイプは、寒い手のかじかんだようなところでも容易に装着できます。又、装着して歩いてるうちにタルミや弛みでてきてもすぐに対応できるのです。
爪は平原歩き用と野山歩き用があります。
野山歩き用のものの方が爪が前にでっぱっていて雪面をよりキャッチし易くなっています。雪面は平のように感じますが意外と凸凹しているもので、スノーシューに幅のあるぶん爪がしっかり出っ張っていないと急な傾斜を登っていくことはできません。逆に言えばかなりの傾斜でも(40度ぐらい)それなりの技術があれば上り下り可能なのです。
後の爪は写真のように縦に長い爪が付いているものの方が斜面で横滑りせずに安定感が保持できるでしょう。
次回vol4はスノーシューの使い方です。