吉村昭さん読破(できるの?)シリーズ。
虹の翼は、連載中、「茜色の空」というタイトルだったらしい。
装丁されるにあたって、「虹の翼」に変更したそうな。
虹の翼は、明治になりたての日本で「飛行機(飛行器)」を頭に思い描き、造りあげた
二宮忠八さんの生涯が内容です。
明治になりたての、丁髷に対する感覚や、
郵便箱が「便」だからと起きた珍事話、
庶民にまで及ぶ徴兵制への雰囲気など
当時の風俗・感覚もちりばめられています。
玉虫の羽からヒントを得た飛行器。
戦場で、空からの攻撃に目をつけ、
何度も上申するも、
見向きもされない。
病の床で、胸の上に上申書の入った袋を載せるくだりは、
目に浮かぶよう。
大事なものってそうだよね、そういう時、そうだよねと思った。
奥さんが理解し、奥さんがエネルギーになった研究。
そして、彼を差し置いて
軍は「飛行機」に目をつけ研究をはじめていく。
飛行実験中に命をおとしていく仲間達に胸を痛める二宮さんは、
「飛行神社」を建立する。
わりと厚めの本でした。
日清日露戦争をおおまかに読める本でもあります。
虹の翼は、連載中、「茜色の空」というタイトルだったらしい。
装丁されるにあたって、「虹の翼」に変更したそうな。
虹の翼は、明治になりたての日本で「飛行機(飛行器)」を頭に思い描き、造りあげた
二宮忠八さんの生涯が内容です。
明治になりたての、丁髷に対する感覚や、
郵便箱が「便」だからと起きた珍事話、
庶民にまで及ぶ徴兵制への雰囲気など
当時の風俗・感覚もちりばめられています。
玉虫の羽からヒントを得た飛行器。
戦場で、空からの攻撃に目をつけ、
何度も上申するも、
見向きもされない。
病の床で、胸の上に上申書の入った袋を載せるくだりは、
目に浮かぶよう。
大事なものってそうだよね、そういう時、そうだよねと思った。
奥さんが理解し、奥さんがエネルギーになった研究。
そして、彼を差し置いて
軍は「飛行機」に目をつけ研究をはじめていく。
飛行実験中に命をおとしていく仲間達に胸を痛める二宮さんは、
「飛行神社」を建立する。
わりと厚めの本でした。
日清日露戦争をおおまかに読める本でもあります。