母と子がぶつかったとき、「好きで生まれてきたんじゃない！」と子が息巻くのはよく耳にする話。
しかしどうやらそれは違うようで、
おまえも、そこにいる人も、向こうにいる人も、みーんな生まれてくる前に自分で親を選んでいるそうだ。
聞くところによると「生まれてくる」という形で この地球の三次元世界に降り立つには、
多くの手続きや、その家系のご先祖様、その土地の神様にお許しを頂戴してやっとおまえが選んだ女性のお腹に入れることができるらしい。
そして誕生とともにその記憶は忘れ、その後、沢山の愛の中で育まれ、喜び 怒り 哀しみ 楽しさを経験する。
今までの環境、現在の状況や心境がどうあれ、おまえは自分でその人の子になることを選択してきたのだ。
「母の日」を、誰がどういう目的で設定したのか私は知らないが、
キッカケとは本当に有り難いもので、普段なら照れくさかったり、後回しにしてしまいがちなこともさらりと出来たりするものだ。
今日この日、母に感謝を伝えるには絶好の機会である。
また、母に対し抱えていた感情を伝えるにも好い機会だと私は思う。
本当は不満があるのにそれを隠して「ありがとう」と言ってもその想いは１００％では届かないだろう。
大人で我慢強く子供らしくないおまえの素直な気持ちを表した上で、感謝を伝えてくれたらと願う。
今日はいつもと少し違う二人の時間を過ごしなさい。
私は自分の母と、母の好きな日本酒デートをしてくるでな。
2012.5.11 北海道神宮桜