手術にかかる費用は、動物病院によってかなり違いがあります。
手術の方法・手術に使用する麻酔薬や縫合糸の種類・助手や麻酔係の有無・麻酔中のモニター(心電図など)の有無・入院日数などに差があるからです。
「犬の去勢・避妊手術○○円」というように低料金をアピールする広告を見かけることがありますが、「○○円」は手術料と麻酔料のみの料金であり、実際にはその他の料金を別に請求されることもありますので、注意が必要です。
また、「あなたの犬は子宮の奇形があった」と言って、特別料金を請求されたという話もあります。
一般に手術費用に含まれるもの
・全身麻酔料(注射麻酔・吸入麻酔等)
・手術技術料
・手術室使用料
・手術用具滅菌料
・麻酔のための手術前の診察料
・血液検査料
・尿検査料
・手術用手袋・マスク・ガウン・帽子・針・縫合糸など用具料
・手術中の動物のモニター(理想的には異なる種類の3種類の方法)
・入院料
・麻酔の管理者の人件費
・術後の痛み止めの薬剤費
料金については、全部で(病院の玄関を入ってから出てくるまで)いくらかかるかをあらかじめ聞いておくことが大切です。
料金が高くても必ずしも高度で良い医療を行っているとは限りませんが、極端に安い料金で医学の常識に従った医療を行うことはかなりむずかしいかもしれません。
手術の前に、費用の問題を含め、納得できるまで十分に質問することが重要です。