母の誕生日を祝う会

3年前から母が住みケアしていただいているグループホームで、母の誕生会を開いてくださった。
手作りのランチメニュー、手作りのケーキ、でお祝いをしてくださる。

そのグループホームのホーム長さんも母に負けないくらい気が強い方で、スタッフには厳しい方だ。
母はアルツハイマー症で認知症なのに、そのホーム長さんに説教をする。

母も父に負けないくらい、きちっとしていないと大声で叱る癖があって、食後の片付けなど、すぐに片付けて仕事をしないと、怒鳴る。
今日も誕生祝いのごちそうをいただいた後、私が母との思い出話をしていたら、「いつまでもおしゃべりしていないで、テーブルの上の食べた皿を片付けよ！」と叱る。

別のグループホームに住む父も、一緒に住んでいる他の入居者のお年寄りが、失禁したり、食べ物をこぼしたりしていると、「だらしない！」と、怒鳴り散らしている。

こんな親の元で育った娘の私は、ダラダラするのは悪、という教育のもとなので、よく家庭を題材にしたホームドラマでゆっくり親子がおしゃべりする、とか、TVを観ながらお菓子を食べる、ということを余りしていなかった、と思う。

食事が終われば片付けをして自分の部屋に入る、という、寒々とした家庭だったかもしれないなあと思う。

両親は自宅を仕事場にして夜も一生懸命に働いていたので、一般的な時間から時間に職場へ行って自宅ではくつろぐというようなサラリーマン家庭とは、全く異なる。

母も父もよく働いていた。娘の私にはずっとその姿が焼きついている。

両親の良い勤労を私も受け継いでいきたい。

母よ、長生きしてほしい。
感謝