母をおくる～お通夜～

朝７時半に、学校が休みだった息子が来てくれ、交代して自宅に帰り、支度して仕事の学校へ行く。
３か月かけて制作してきた課題のプレゼンを審査するので、午前中だけその審査のため、仕事をさせてもらう。
上司には、事情を事前に伝えておき、無理しないでもと言われながらも、学生たちの勤勉さを大事にしたいので、我儘を通させてもらう。

午後、銀行へ立ち寄り、食べ物類の買い物をして、家族葬の施設へ向かう。
午後２時過ぎ、父と息子が無言で待っている。
どちらも話すきっかけがつかめなかったようだ。
父も息子も現状の状態に戸惑い、ただじっとしている感じか。

遅い昼食をささっとして、片づけをすると、母の湯灌が始まる。
納棺師の仕事を拝見する。
美しい手の動きで、母の全身を清め、死化粧をしていただくと、美しい母の顔に感謝した。

父が母を美しく化粧して頂いたことに感謝していた。
父が感情を高揚させて、眼を真っ赤にしていた。

御棺に入った母をお通夜の部屋に移動してもらって、通夜の時間まで待つ。
友人たちが送ってくれた花束に目がうるうるする。

葬儀屋さんと打ち合わせたり、父の様子を見て声をかける。

５時。
お坊さんのお経が始まる。
焼香は自分達３人だから、すぐに済む。
御坊さんのお話も終え、息子と近くのコンビニへ夕食を買いに行く。
入れ歯が合わなくてストレスいっぱいだった父が入れ歯を入れない生活で食べられるコンビニ食を吟味して買ってあるので、
あとは、自分と息子の分だ。
遅い夕食だったから、ビールと軽いつまみでＯＫだ。

家族３人でいただく夕食が厳粛でほのぼのしていて、不思議な家族食卓光景だ。

昨晩あまり眠れなかったという息子が仮眠をとる。
昨日泊まってくれた友人がまた来てくれるという。
一緒にビールを飲みたかったので、喜ぶ。

食後すぐに眠りたいと言う父に、母の棺の近くに布団を敷き、休んでもらう。
８時。
友人が自分の夕食とビールを持参し、一緒に飲みながら話す。

宝のような友人に感謝しながら、おしゃべりを楽しむ。

息子もこの友人とおしゃべりを楽しみ、９時にトレーニングウエアでランニングで帰宅していった。
友人と１０時半までおしゃべりを楽しみ、私が寝落ちしようとしてしまったところで、友人が片づけをしてくれて、帰宅していくのを見送る。
２３時就眠。

すべてに感謝。