芸人”内海桂子”さんの生き方の記事を読んで

幼い頃から、内海桂子師匠は奉公でお金を得て親を助けていた。
芸事も仕事をして、習っていた。
芸人として仕事をしながら、相方の子を19歳で産み、その後、結婚しないで別な方との子も産む。
子供と親を養いながら、ずっと芸人として仕事をして、64歳で40歳の今のだんな様成田さんと出会う。
その方は、米国の会社に勤めていて、内海桂子師匠に米国に来て演芸をしてもらうために交渉に来て、師匠に一目ぼれをする。
成田さんは、1年に300通のラブレターを送ってきて、最後に米国の自分の元に来てほしいと伝えるが、師匠は家族を養うためと日本での芸を辞める意思がないと伝える。

すると、成田さんが米国の会社を辞めて日本へ帰国し、内海桂子師匠の元へ来る。
同居を始めて、周りは遺産目当てと言われて日本の会社へ勤めるが、2年後に身の回りの世話をする、師匠のマネージャーとなる。
献身的に師匠の世話をする成田さんの姿に、家族も成田さんを認めるようになって、同居して15年後に出雲大社で結婚式をする。

15年経ってやっと家族に認められるまで、師匠の世話をし続けるというのは、並大抵の愛情や責任感、尊敬がなければ、できない。
お金を稼ぐのは、妻である師匠。
でもそれを支えるのは、夫であるマネジャーと明確だ。
怪我や病気が多い師匠を背負ったり、食事の世話もするのも、70歳の夫である成田さん。

世間から、ひも、財産狙い、と影でも表でも言われてきたかもしれない。
でも30年、妻でもある師匠を支えてきた、という生き方が美しい。

世間がなんと言おうが、妻である師匠の芸の仕事を尊敬し、なるだけ長くその芸をお客様に見てもらって、楽しんでいただきたい、という想いがなければ、24時間一緒のマネージャー業は務まらないだろう。

内海桂子師匠も愛情深いからこそ、夫でありマネージャー業の成田さんに信頼を置いて、甘えることができるのかもしれない。

いいなあ。
内海桂子師匠と成田さんの記事を読んで、そのまんま素直に受け取れば、美しい愛の形だと心が動く。

自分もずいぶん年下の方とのご縁に、私とは子も作れないのに、これから一緒に暮らそうという動きに対して、「いいのか」とよく考える。

自分たちの愛情が本物なら、他人から何を言われようが、いいじゃないか、とこの内海桂子師匠と成田さんのなりそめと暮らしの記事を読んで、勇気をもらった。

「だってお互い惚れちゃったんだもん」
で、打算はないのだ。
お互いが納得すればいい。
泥を最初にかぶった成田さんの愛情が美しい。

すべてに感謝。

参考記事　http://www.jprime.jp/articles/-/10043