結婚祝いの食事招待

玄関先に迎えた１１歳の息子は、驚きと緊張の様子でキッチンにいる私のところにやってきた。
その女性は、美人だった。
息子は、こんなにきれいで若い女性を見て、驚いたのだろう。
その後も、終始、少し照れて少し格好をつけたような言動だった。

彼女は、３１歳。教育関連の会社にいて、優秀な方だった。
性格も良く、どうして３０歳過ぎても独身なのだろうと不思議だったのだが、やはり、ずっと気になっていた人がいたのだった。
その人と、８年ぶりに友人の結婚式で再会して、恋愛が再燃して３ヶ月でゴールに至ったという。式は来月。

年末に電話でお話をしたときには、幸せ一杯のようすで、これは近く朗報かと思っていたら、直属の上司である社長に結婚を伝えてすぐに私に電話をくれたのだった。

筋を通して報告をしてくれたことに感謝をし、一人の人に純愛を貫いてくれた彼女の幸せを祈った。その幸せの片鱗をいただきたいと思いながら、太くなった胴体を見つめる。
感謝