母の誕生会

２ヶ月ぶりに認知症の母と会う。
グループホームに住んで約２年。精神的にも落ち着いてきた。
食事も手作りで量も制限され、持病の糖尿病も数値が落ち着いている。
認知症の症状も、変わらないままだ。

グループホームに働いている方々が母に対するお茶目な対応が心温まる。
母が厳しい口調で働いている方々を叱ることがあると、上手にユーモアでかわして下さるのだ。

母も勝気だから、自分の弱いところを認めたくない。認知の症状があっても、まだプライドが出るのだ。だから今でもトイレはしっかりしているのだろう。

母は昨日で７７歳。母の笑顔は最高だ。子供のような天真爛漫の表情を出す。
誕生会の昼食では、煮物、シューマイ、春巻き、いなり寿司、フルーツポンチ、ケーキなど、母の好きなメニューばかりで、全て手作りだ。

ケーキのろうそくを消す際に、ハッピーバスデーの歌を皆で歌った際、母は涙ぐんでいた。今の状況がわかっているのかどうか。
胸がいっぱいになったのか、母は昼食メニューを半分以上残した。

長生きしてほしい。私に余裕ができたら、温泉に連れて行きたい。そういう思いを自分で確認できた日だった。
感謝