「特捜部Q キジ殺し」2回目鑑賞

最近、よく眠っているので、映画を最後まで観ることができて、嬉しい。
今の仕事に転職してから、睡眠不足のために、映画を最後まで見通すことは、ほとんどなかった。
映画館へ行って、館内が暗くなって予告が上映されてもう眠ってしまって、本編の途中で観て、また眠るということも今まであった。
切れ切れの映像を、あらすじと照らし合わせて、自分なりに想像して、映画を観たつもりにすることが多い。

コロナ禍で、1ヶ月仕事が休みになって、よく眠る日々があるお陰で、今日は最後まで見通すことができて、満足した。

「特捜部Q キジ殺し」という作品は、3年前くらいに、wowow で観た。
この特捜部Qシリーズは、仕事熱心な警部が主人公で、ハートフルなストーリーになっている。
台詞も弱い人間の心を鷲づかみにするくらい、いい。

この作品で、被害者の女性が、高校生の頃に愛しただめな男を、20年経ってもまだ愛していて、悲劇で終わる。
真に愛したのはわかる。
一緒に悪になったのも愛があったからだ。
でも悪にならないほうがいい。
でも愛した男が悪だった。
冷たい家族関係のなかで、肌の温もりをその悪ともった。
犯罪で悪に染まる女性は、後ろに悪の男がいると思わせる映画だった。

関わった警部は、その悪に染まった女性を救おうとした。
でも、その男と命を終えることを選択した。

この映画、二度目の今回で、この女性の愛する悲しさを十分堪能した。
なぜこの男を愛して、また20年間も愛し続けてしまったのか、の不条理を感じる。
人を愛してしまうのに、理由はない。
相手が悪であろうが、自分を真に愛していない、大事にしないとわかっていても、愛してしまう悲しさを感じ取った。
いい映画だ。

すべてに感謝。