致知から学ぶ

「王監督から学んだプロのあり方」
小久保裕紀（元福岡ソフトバンクホークス選手）

『致知』２０１３年３月号 特集「生き方」より


王監督のことでは強く印象に残っていることがあります。
怒ったファンからバスに卵をぶつけられたことがありました。


忘れもしません、九六年五月の日生球場での公式戦最終日です。

負けが続いていて、怒ったファンの方が
たくさんの生卵を僕たちのバスに投げつけられたんです。
卵が飛び散って外の景色が見えないくらいだったのですが、
そんな時でも王監督はどっしり構えて絶対に動じられなかった。

後ろをついていく人間としてリーダーが
ここまで頼もしく思えたことはなかったですね。

帰ってからのミーティングでも


「ああいうふうに怒ってくれるのが本当のファンだ。
　あの人たちを喜ばせるのが俺たちの仕事なんだ。
　それができなければプロではない」
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批判や忠告、怒りをぶつけられても、それは本当に自分へ期待してくれているから。
その人たちを喜ばせる仕事をしていくのが、プロ。
これは肝に銘じて自分に浸透させたい。
決して言い訳を言わないで、日々の準備や勉強をコツコツ積み重ねていこう。

応援してくれていること、いい意味でも期待してくださっていること、に感謝して、仕事に邁進しよう。
出来ることを毎日精一杯やる。
感謝