母との心での対話

2日前の母とは、目で会話した。
今日の母は呼吸が深くて、よほど看護婦さんを呼ぼうかと思ったが、よく眠っているので、1時間程寄り添った。

母の今の姿から、学ぶ。
死を前に、生きている今をどう過ごすか、何に力を注いで自分の生を活かすか、を考えさせられる。

母は娘の私に愛情いっぱい注いでくれた。
感謝いっぱいだ。
冒険好き、挑戦好きな自分をいつも心配し、食べ物の注意をいつもしてくれていた。

結婚も離婚も勝手に決めてやってしまって、ただ１つの親孝行は、孫を産み育てたことだけのような気がする。
孫が男の子と知って、跡取りが出来たと喜んだ。
温泉に車で連れて行ったのも喜んでくれた。
娘の運転で温泉に行くのが夢だったらしい。
遠く離れて仕事をしていたから、そういうことも喜びだった。

自分の幸せを追及して行っていいんだよ、と母との対話で感じ入る。
自分のことだけを考えると言うより、自分を犠牲にしてなんでも考えるな、ということ。
自分の幸せを考え、家族の幸せも考えて、良い着地点を見つけるということ。

母との時間は、そういうことを考える時間になっている。
感謝いっぱいだ。