ありがとうのブログ

毎日、家族や仕事関係の人たちとのふれあいで感謝していることをつづります。

電車の中で出会った光景

2009年12月02日 18時30分17秒 | Weblog
そのご夫婦は、70歳前後だと見受けられる。
久しぶりに地下鉄に乗られたようで、男性のほうは切符を購入して改札機に入れて取り忘れて警告音が鳴って、驚かれたことを奥様に話されていた。奥様は共通ウイズユーカードというパスを手に握り締めている。

しかし、耳が若干遠くなられているのか大きな声で男性が奥様に話されるので、会話の内容が車両中に響き渡っていた。
そしてその会話がずっと同じ話題で、「切符を取り忘れてしまった、慣れていなかった」ことの弁明だった。奥様はそのたびに返答は、なぜ警告音が鳴ったのか、という質問をされていたようだった。

男性も同じ弁明をするたびに、奥様にイライラするようだったが、それでも3つ先の駅で降りるまで、同じ会話がされていた。

お二人とも、認知症の症状だと気づく。
お二人ともだから、二人の間ではお分かりにならないのではないかと想像する。

お子さんかご親戚などどなたかサポートされる方がいらっしゃればいいなと観てしまった。

認知症は避けられないかもしれない。よほど脳に訓練をほどこして運良くまぬがれる方はラッキーな方だろう。

電子的な装置、新しいシステム、など、お年寄りにとっては慣れないことが多い。
自分も20年後、若い人たちと同様に新しいシステムを使いきれているかというと、化石にならないようにと願うばかりで、わからない。
今でさえ、携帯電話を使うのは、最低限の機能だけだから、あまり期待しない。

ただ、なんとか折り合いをつけるしかないのだと受け入れるしかない。

電車のなかで出会ったご夫婦の様子を、近親者や周りの方が気づいてサポートしていただけることを祈るばかりだ。
感謝


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