ありがとうのブログ

毎日、家族や仕事関係の人たちとのふれあいで感謝していることをつづります。

両親と会う

2010年06月13日 20時07分19秒 | Weblog
午後1時過ぎに自宅を出て、自転車で大きなバスステーションまで30分。途中、柳月で父が好きな甘い和菓子を3個買う。胃癌で胃を全部摘出している父は、多くの食物を食べられないから、3日分のおやつだ。

バスステーションで、本を読みながら30分待つ。休日ダイヤでは、父が住むホームの近くへは1時間に2便だ。

バスで15分。バス停から徒歩15分。坂道が多いので、減量10Kgしないと、自転車では来れない。

父の話をずっと聴く。父はずっと愚痴を言う。グループホームで痴呆になられた方のトイレの始末がどうにも我慢がならないようだ。トイレットペーパーを食べる方もおられるようだ。まだ若くて言葉もはっきりしているのに、痴呆は痴呆だ。

介護の現場の実態はこうなのだ、とヘルパーの方々には、頭を垂れる。

父は、24時間安心して暮らせることと、おいしいコーヒーと3時の手作りおやつが気に入っているから、何とかこのホームで暮らせるのだろう。

役所へ介護費の補助を頼みに行ったら、ホーム代金の高さに驚かれた。もっと安いグループホームがあるだろうから、移動してくださいと。

役所の方は現実を知らない。安いグループホームはもっと悲惨な状態だろうと思う。
人手が足らない、掃除や食事も行き届かなくて、それこそ入居されている方々は、寝かされている状態なのだろうと思う。

今のホームは人間らしい生活を送らせてくださっているのがわかるから、断固として、補助をお願いして、安いホームに空きが無いと伝えて、事なきを得た。

父の話を30分聴いて、ホームを出て、バスの待ち時間も兼ねて1時間以上かけて今度は母のホームへ夕方4時半過ぎにたどりつく。

すでに都合上夕食の時間だった。前もって4時半にバスターミナルから電話しておいたので、母の夕食を後にしてくれていた。

母はアルツハイマー症で、今自分がどこにいるのかよくわかっていない。住み込みで働きにこのホームに来ているのだと思っているようだ。

私を娘だとわかってくれているのが、うれしい。同じ話を30分繰り返して、手を握って、さよならをする。

両親と話す時間より、バスや徒歩で移動している時間が長いというのが、残念だ。しかし、これが現実だ。

私と会って、父や母は安心するだろう。私も両親が元気な姿でほっとする。しかし、まだ与える信仰心というより、二人のストレスをスポンジのように吸収してこなきゃという義務感が多い。

まだまだ磨き甲斐がある親孝行だこと。
感謝


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