これが一番の学びだろう

もう今の人生を終えたいと思っている様子がうかがえる。
年老いて、食べ物もおいしくない、体も不自由になってきた。
病院通いも、人に頼まないと行けないので、面倒クサくなった。
これ以上生きても楽しくない。
これが父の本音なのだろう。

健康で老後を静かに暮らしてほしいという娘の私の願いは、単なる思い込み、とか、健康で若い身からの押しつけにも、自分からも思えてしまった。

老いた父の立場から考えると、このまま食が細くなって、そのまま命を終えたい気持ちになるのも、わからなくもなかった。

「どこへ行っても楽しくない。花見も行く気がしない。食べるのも美味しくない」
楽しくないのだから、もう寝ているだけでいい、という。

この心理で、寝たきりになって、この世が嫌になって、食べなくなるのかなあと想像する。

体が不自由になると、こんな風に気弱になるのだろう。
それでも顔晴って生きようよ、とは、強く言えなかった。
孫が来年大学受験だから、それを見届けようよ、と言ってみたが、父にとって孫の大学進学さえも興味を持たなかった。

うーん、考え込んだ。
答えは見つからないが、自分の感情も落ち込んでしまった。
でも落ち込んだままではつまらないから、こうやってこのブログで書いて、気持ちを整理している。

父のために、祈る。
いろいろな境地を学ぶ。
感謝。