セントバレンタイン

バレンタインの話は諸説あって、それも大昔の事であり遠い外国の事ゆえにどれが本当なのか定かではないですが、それらの諸説を比べたり検討してみると、大体こんな所に落ち着くのではないかと。

初期の殉教者列伝には少なくとも3人のセント＝バレンタインが記載されている。一人はローマのキリスト教の司祭で、彼の生涯については，269年ごろの2月14日に古代ローマ皇帝クラウディウス2世（在位268～270）によるキリスト教徒迫害によって殉教したこと以外は何も知られていない。

セント＝バレンタインの聖者伝は、同じ名前を持ちローマの北東80kmのところにあるインテルムナ（現在のテルニ）の司教であったセント＝バレンタインの聖人伝と入りまじって伝えている。

もう一人のセント＝バレンタインについては、大勢の仲間とアフリカで殉教したこと以外は何も知られていない。

最初に述べたセント＝バレンタインの殉教の日と結びついて、ヨーロッパでは14世紀ごろから、2月14日がバレンタイン＝デーとして親子の愛の告白日とされた。こんにちでは女性が男性に愛を告白する唯一の日とされ、グリーティング＝カードなどを贈る習慣がある。