朝から雨が降っていますね。そろそろ3月。仕事や学校など別れと出会いがある季節となりました。寅さんも48作でいろんな人と出会い、別れてきましたね。その思い出が詰まった寅さん記念館に行ってみました。前に一度行きましたが、平成20年頃に改装し、展示内容も変わったそうです。入り口には、看板を付けている寅さんが迎えてくれます。中にはいると山田監督の椅子やスタッフの紹介コーナーがあります。撮影スタジオでは寅さんの生い立ちがジオラマで紹介されています。(寅さんは昭和10年生まれ。今生きていれば78歳です。)そして、お団子のくるまやのお店のセットも再現されています。実際の撮影に使ったもので、皆がよく集まった茶の間など名場面の数々が生まれました。床や階段の1つ1つの傷も「男はつらいよ」の歴史を刻んでいるように感じられました。映像コーナーでは、48作のマドンナのプロフィールや名場面が見られます。寅さんはフーテンで地道に暮らすおじちゃんやたこ社長、博などとたびたびけんがをします。しかし、最後には、名台詞を吐いてどこかへ旅立っていきます。その旅立ちのシーンが撮影された柴又駅にたたずむとまた寅さんが帰ってくるのではという気持ちになります。
それでは最後に、寅さんの名セリフをご紹介します。
39作寅次郎物語より
「働くってのはな、博みたいに女房のため、子供のために額に汗して、真黒な手して働く人達のことをいうんだよ。
40作寅次郎サラダ記念日より
満男「何のために勉強するの」
寅さん「そう「いう難しいこと聞くな。つまり、人間長い間生きてりゃいろんなことにぶつかるだろう。そんな時に俺みたいに勉強してないやつは振ったサイコロの出た目で決めるとかその日の気分で決めるしかしょうがない。ところが勉強したやつは、自分の頭できちんと筋道たててこういう時にどうしたらいいかな考えることができるんだ」
寅さん記念館入り口。寅さんが看板を取り付けています。
寅さんが柴又に久しぶりに帰ってきた場面。ジオラマで紹介していました。
懐かしいくるまやのセット。さくらが出てきそうです。
皆が集まり、よくけんかが起きた茶の間。いろんなマドンナも寄りましたね。
寅さんの部屋への階段。トントンと寅さんが走って降りてきそうです。
29作あじさいの恋のスチール写真。いしだあゆみさんが寅さんに告白しそうでしたが、やはり恋は実りませんでした。
柱や床など撮影時のものを使用しているそうです。
昭和30年代の柴又の模型もありました。
寅さんの衣装や小道具も展示されています。
大原麗子。22,34作のマドンナでした。綺麗でしたね。
柴又駅のホーム。さくらとの別れの名場面が思い浮かびます。