前回に引き続き、三国街道のぶらり旅をご紹介します。中山道の高崎から別れ、越後(新潟県)に向かうこの街道は最短距離ではありますが、勾配が厳しい難所がいくつもあります。今回は中山新宿をすぎ、下新田に向かいます。この付近には、群馬県の上毛カルタで有名な塩原太助の生まれた所です。ここには、本陣などは設置されず小規模な宿場町でしたが、塩原太助は苦労して江戸に出て、炭商に奉公し、勤倹貯蓄し群馬榛名への常夜灯整備や群馬高山村の中山峠の茶店など公益事業に巨費を投じた郷土の偉人です。生家の隣には塩原太助記念公園があります。このまま国道17号線を北上し、左手の高台を登ると、須川宿があります。ここには、本陣と脇本陣がおかれました。現在はたくみの里として水路や町並みも整備され、陶芸や竹細工などをつくる体験の家が多くあり、多くの観光客でにぎわいます。観光地は単に見せるだけでなく、何かを作ってもらうなど、少しでも滞在してもらい、リピーターにつながる仕掛けも必要ですね。たくみの里を過ぎ、赤谷湖を過ぎると猿ヶ京温泉があります。このホテルの一角に猿ヶ京関所跡があります。17世紀前半に設置され、重要な街道の取り締まり拠点として重要視されました。今の建物は役宅跡で、当時の雰囲気を伝えています。
塩原太助と愛馬の像。江戸に奉公に向かう時に姿を現しています
須川宿の町並み。かつての雰囲気が復元され、多くの人が訪れます
猿ヶ京関所跡。当時の役宅が公開されています