日記 術後の課題
そんな悪夢であって欲しいほどの激痛が、じわりじわりと減少していく中で、目下私に課せられた課題は、『歩くこと』でございました。
初めのうちは、隣室にあるトイレでさえ介添付きで行きました。
慣れて来るとトイレは1人で行き、
廊下を歩く時だけ、介添の看護師さんを頼みました。
私は点滴の台車?を杖代わりに、やっとの足取りで一歩一歩踏み出して、看護師さんは、私の腰辺りの寝巻きを軽く握って、私のペースに合わせて歩んでおりました。
そんなスロウテンポでコーナーを曲がりましたらば、そこは入院患者のみ寛げるラウンジコーナーでありました。
そこには、角刈り白髪混じりの一人のオッサンが、椅子に座り、テラス越しに日光浴をしている風に腰掛けておりました。
そのオッサン、
必死の形相の私を見て、
声には出さないものの、あからさまにケラケラ笑ったのでありました。
私どもは、スロウテンポでありますから、今にも笑いころげそうなオッサンが長く目に留まり、
思わず私は、
『 じじい!見せもんじゃねえんだぞ!!💢』
と、言いたいところを我慢をし、
看護師さんの、
『 な、なに、このおじさん…。
○○さん、気にしちゃダメですよ❣️』
と、いう心の内を想像しながら、
私のイメージダウンに繋がる言動を、我慢してやり過ごしてよかったなと、思いながら、必死に歩きました。
とはいえ、それを境に、私はリベンジに燃えたのでございました。
続く…。