豊中市ブログ「マチカネくんのとよなか草子」マチカネくんと魅力文化創造課職員が、豊中のさまざまな魅力を紹介していきます!

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大槌町と釜石市、陸前高田市へボランティアに行ってきたワニ~

2014年08月29日 | マチカネくんがリポート!

こんにちワニ~

8月17日の日曜日から20日の水曜日の4日間、高校生のみんなとバスに乗って、岩手県の大槌町と釜石市、陸前高田市へボランティアに行ってきました

 

これは、豊中市と豊中市社会福祉協議会が主催する「平成26年ボランティアバス~被災地の今を知る~」という東日本大震災復興支援事業のひとつで、市内の高校に通う高校生を募集して、被災地の復興のお手伝いと、大規模災害の様子を見聞きして、もし豊中市で災害が発生した際に、自分たちはどのような行動をとればよいのか考えてもらう機会とするためのものなんだ

参加したのは、大商学園高校の生徒10人と先生1人、桜塚高校の生徒7人と先生1人、桜塚高校(定時制)の生徒3人と先生1人、千里青雲高校の生徒2人と先生2人、刀根山高校の生徒5人と先生1人、それに豊中市社会福祉協議会の役員が2人に職員が3人、市の職員が3人、ケーブルテレビの人が1人、合計42人それではしゅっぱつー

日曜日の夕方5時過ぎに豊中市役所を出発し、宿泊場所となる陸中海岸青少年の家に到着したのは翌朝の10時過ぎでした

片道1000キロを超えるバスの旅、たどり着くまで17時間以上かかったワニ~みんなお疲れ様でした

荷物を降ろした後、大槌町役場までの道のり、町の被災と復興の様子を車内から見学しました。

そして、大槌町役場に到着

元々小学校だった建物を町役場として使っているんだってー

階段には津波浸水深の表示がありました

役場では震災対応にあたった平野総務部長さんにご挨拶

お昼の時間になったので、大槌町の福幸きらり商店街に移動して、お昼ご飯をいただきました

お昼ご飯の後は、役場に戻って釜石大槌消防本部の消防士さんの指導の下、水害に備えて土嚢づくりをしました

台風シーズンでいつ大雨が降るかわからない中、人手が足りずに土嚢の用意ができていなかったので、みんなが手伝いに来てくれて大助かりだと喜んでもらえたワニ~

土嚢づくりが終わった後は、震災発生時、実際に町の人たちが逃げた高台に移動し、今の町の様子を眺めたりしました。

震災から3年と5カ月が経っているけど、なかなか復興は進んでないように感じたワニ…

それだけ、大きな震災だったんだね。被災地に立ってみて、改めて感じることがたくさんありました。

その後、旧大槌町役場を見学しました

津波は旧役場庁舎の屋上近くまで押し寄せてきたらしいです

実際に見ると、その津波の高さと凄まじいパワーに、圧倒されてとても怖くなりました

旧役場庁舎の後は、「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなったという蓬莱島をながめたワニ

「だけど僕らはくじけない~」

 

その後は、岩手県立大槌高校へ

震災当時、住民の避難所となった大槌高校で、当時の生徒たちがどのように活躍したのかお話しを聞いたり、交流会を開いて大槌高校の生徒たちから当時の様子を聞いたり、大阪弁と岩手弁の違いなんかをおしゃべりしたりして、大槌高校の生徒たちと仲良くなったよ

大阪府立桜塚高校と大槌高校の両校の校章が、どちらも桜の形であることから結ばれた「さくら協定」の記念に、桜塚高校より贈られた桜の木の前で記念撮影

「ハイ、ポーズ」カシャ お別れが名残惜しかったワニ~

大槌高校の生徒たちとお別れしたあとは、宿に戻って晩御飯を食べました

ご飯の後は、ギターの得意な子の演奏で、明日の仮設住宅訪問の際に歌う歌の練習をしたワニ~

その後、部屋を移動して大槌町役場の平野部長さんに再度登場いただき、震災当時の大槌町の悲惨な状況を聞きました。

津波にもまれてボロボロになったご遺体のこと、行方不明のご家族を探すために遺体安置所の担当を志願する職員がいたこと、そして、あまりにも過酷な状況に自ら命を絶った職員の方のお話まで…

あの日を、決して忘れない。そして、聞かせていただいたたくさんの経験談やお話を、今後の自然災害や震災が起こったときの教訓にしよう。そう胸に刻んだ夜でした。

 

一夜明けて・・・

 

2日目だワニ~新しい朝がきたさぁみんな元気よくラジオ体操しよう

朝ご飯も美味しそういただきます

食後に、もう一度歌の練習をして、部屋や廊下の掃除をして退所の時。記念撮影をしました

この日は、釜石市の天神仮設住宅を訪問しました

津波に追われ高台に避難していく人たちの風景、避難所でのトイレのお話、復興住宅への期待と不安、地震が来た時の心構えなど、震災前の町の様子から現在の暮らしぶりまで、いろんなお話を聞かせていただきました。

感謝の気持ちを込めて、みんなで昨日練習した歌を合唱したワニ~

お別れのときは、見えなくなるまで手を振ったよありがとうございました!

釜石市でお昼ご飯を食べた後、午後からは陸前高田市に移動し、被災した道の駅「高田松原」を見学しました

陸前高田市では、犠牲者のいなかったこのような施設を「震災遺構」として残していくそうです。

これから生まれてくる、震災を知らない新しい世代の人たちにも、伝わっていってほしいです。

 

みてみてーすごいこれは、海沿いの土地を土盛りをしてかさ上げするために、山を削って、その土を運ぶための幅1.8m、総延長約3kmの長大なベルトコンベヤーなんだって

道路には、たくさんのダンプカーが行き交い、日々復興に向けて進んでいるように感じました

そして有名な「奇跡の一本松」も見てきたよ

最近この一本松の近くに、バスを止められる駐車場や、食事をしたりお土産を買ったりする施設もできたんだって

たくさんの人に来てほしいワニ

 

町の様子を見た後は、陸前高田市役所に移動して、戸羽市長さんから陸前高田市の復興についてお話を聞きました

みんな真剣にお話しを聞いて、質問をしたりしてたワニ~

市長さんにも、感謝の気持ちを込めて、みんなで歌を歌ったんだ

するとなんと市長さんもお返しに、とギターを手にして歌を熱唱してくれました~

ちなみに、曲はキャロルでしたかっこいい素敵な時間をありがとうございました

市長さんとお別れして陸前高田市の未来商店街で晩ご飯。

今夜宿泊する二又復興交流センターに着いた頃には、もう外は真っ暗でした

みんな、お疲れ様でしたおやすみなさい~

(って実はみんな、夜遅くまでお話してたみたいだけどね笑)

 

そして、3日目だワニ~ついに、バスに乗って大阪へ帰る日です。

あっという間だったなぁでも、朝6時に集合して、豊中市役所に戻ってきたのはなんと夜の9時(笑)

いろんな学校の生徒が集まって出発した今回のボランティアバス、帰ってくる頃にはみんな仲良しになっていたワニ~

長時間のバスの旅は大変だったけど、帰ってきたみんなの顔見ていると、達成感や勇気や希望を感じたよ

今まで見たことのない風景、感じたことのない気持ち、命の大事さ、自然災害や震災の恐ろしさ…自分の目で見て肌で感じた経験と、たくさんの方々から貴重なお話を聞かせてもらったこと、いろんなことに気づかされ、また、考えさせられました。

お世話になった皆様、ありがとうございました

そして、万が一、僕たちのまち豊中市で、大規模災害が発生した時には、今回参加してくれた高校生のみんなが、家庭で、学校で、地域で、防災や復興のリーダーとなって活躍してくれることを、ぼくは期待しているワニ~