夢がない！？

先日自由民主党の総裁選のテレビ番組の中で、
１４歳のある中学生の気になるコメントが紹介された。

「私たちは将来日本を捨てて、よその国で住むことを真剣に考えている」
とのコメントだ。

おそらく純真で混じりけのない青少年の素直な、というより
国に対する失望に冷めた気持ちを端的に表現したものだろう。

これでもか、これでもかと次々に発覚する不祥事や
安全、安心を脅かす数々の事件。
ＢＳＥに始まり、おびただしい食品偽装・疑惑の山々。
いちいち揚げたら限がないが、
極め付きは今回の事故米転売騒動だ！

薬物使用や力士の死亡事件で大揺れの相撲界、
オリンピックのハンマー投げのドーピング失格
今やスポーツの世界も信頼や信用を失いつつある。

未だ解決に目途が立たない年金問題、
後期高齢者保険制度、
。。。
先の見えない拉致問題。etc.etc.etc.

そんな最中に政治は停滞。
自民党はお祭り騒ぎの総裁選。


純真な青少年ならずとも心が荒む。
ましてや青少年は純粋なだけに心の痛みは大きい。
信頼が失われ、将来に夢や展望を持てない国の在り様を
見るに付け、冒頭のコメントに至った次第であろうが、
嘆かわしいことだ。
どうしてこんな国になってしまったのだろう。


国を司る政治家たる者の責任は大きい。
勿論我々国民にも責任はある。

しかし今は責任云々を追及するよりも、
どうしたら将来に夢のもてる国づくりをするか

言うまでもないが、長期ビジョンを明確に示し、
それに向かって今をどう取り組むか
真剣に考え、提言し、実行に移すことが大切だ。

我々も何ができるか、考えてみよう。