温故知新 by メゾンゴルフ

ゴルフクラブの歴史と伝統 そして現代技術の融合により
摩訶不思議なゴルフクラブが出来上がりました(^^)v

クラブ製作現場~ドライバー~その2

2015-12-06 00:40:41 | 工房作業

 

 

 

現時点ではヘッドとシャフト
どちらもアレンジしていない、いわゆる純正の状態です。

ヘッドネックへのシャフト挿入長さを30mm
クラブ長さを44.75インチ
という設定で振動数を計測してみます。

 

 

先ほどのセンターフレックス測定を基準に4方向
時計で言うと、基準方向を12時とし、3時、6時、9時を測定したものです。

最小値が248
最大値が252

ですのでその差4cpm

この4cpmというのがどれほどの差になるのか

 

 

 

シャフト硬度(軟度)はフレックス表示で区分するのが一般的ですが、その1フレックスの差は約10cpmです。
つまり今回の場合、シャフト挿入方向によって約0.5フレックスの差が出るということです。

その数値を頼りに挿入方向を決められるとよいのですが、通常シャフトにはそれぞれプリントされたデザインやロゴがあります。

これは持ち込まれるシャフトによく聞く話なのですが、知り合いのシャフトを使った時によかったので、同じものを購入したら、なんだか違う…

そのプリントがシャフトに対して均一に入っていれば問題ないのですが、それはなかなか無理な相談です。

これにはこういった理由があるのです。
勿論、装着したヘッドの相性というのもありますが。

 

戻ります。
これはなにも悪い事ばかりではなくて、使って頂く方にとって、そのままのSフレックスではちょっと硬い…
そういう時には、低めの数値の方向を採用できますし、逆に硬めにしたい場合も同様です。
どちらにしても振動数と相談しながら、決定していくことになります。


その設定数値に近づくよう、仮組みして数値をとる
この繰り返しの作業になります。

 

(続く)