長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原では、4月下旬に入り、何とか早春を迎えています。
佐久荒船高原の中央部にある“コスモスの丘”は、まだ早朝に冷え込むために、山野草の新芽がほとんど出ていません。
標高が1100メートルから1200メートルと高いために、夜明け時にかなり冷え込むからです。
午前7時ぐらいになると、地面は霜が消えた様子になっています。
“コスモスの丘”の奥には、西側にそびえている八ヶ岳連山の峰々が見えています。左から白い峰々は赤岳、横岳、硫黄岳だそうです。
“コスモスの丘”を囲む雑木林の木の枝には、コガラが出てきて、新芽を食べています(あるいは、この新芽の中にいる昆虫を食べているのかもしれません)。
別の木々の枝に、シジュウカラが留まりました。
野鳥たちは、恋の季節をに備えて、体力を蓄えるために、エサを探し回っています。ウグイスも鳴いています。
少し時間を巻き戻して、早朝の午前6時ごろに、佐久荒船高原の西側の日陰部分のくねくね道を通りかかると、5、6頭の若いシカがいました。
斜面の枝陰にシカたちはいます。
最初は道路にいましたが、すぐに道路の側の斜面を駆け上がり、様子を見ています。
若いシカのお尻は白い毛の模様があり、目立ちます。
まだ小さい若いシカは、昨年に産まれて厳しい冬を過ごした若いシカです。
佐久荒船高原は、1年中、禁漁区なので、晩秋から早春まで周囲の山麓から、シカが200頭から300頭は逃げ込みます(森林従事者の方から伺った話です)。
その冬を佐久荒船高原内で乗り切った若いシカは早朝からエサを探して歩き回っています。
佐久荒船高原の西側部分から、佐久平の北側にそびえている浅間山(標高2568メートル)の中腹以上を眺めることができます。
この辺りでは、冬鳥のシメを見かけました。
北に帰るシメはここで休んでいる様子です。
なお、今回は”3密”を防ぐために、佐久市内の佐久荒船高原に食料・飲料持参で滞在し、佐久市内などのスーパーやコンビニ、日帰り温泉などには一切、立ち寄らず、長野県民との接触を避けました。