ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

埼玉県所沢市中富にある真言宗豊山派の多聞院では、ボタンの花がたくさん咲いています

2020-05-05 00:00:05 | 季節の移ろい

 埼玉県所沢市中富にある真言宗豊山派の多聞院の境内で咲く山野草などの花を、3週間ぶりに見に行ってきましたた。

 この多聞院(たもんいん)は、所沢市郊外の森や田畑など農村ゾーンの中にある、いわゆる“花の寺”です。

 正式名称は、宝塔山吉祥寺多門院という真言宗豊山派のお寺です。その中心の毘沙門堂です。

 この多聞院の境内では、5月連休ごろには、ボタンの花がよく咲きます。

 境内のあちこちでは、ボタンの大輪の花が咲いています。

 濃い赤色系の花です。

 鮮やかなピンク色の花です。

 清楚な白色系の花です。

 ここでは、数多くのボタンの株がよく手入れされ、世話された成果として、大輪の花がよく咲いています。

 5月連休の初夏らしさを見せてくれます。

 ここの境内では、サツキの派手な花もよく咲いています。

 ボタンの大輪の花は、やや息苦しい外出粛清が続く今年の5月連休をいくらか明るくしてくれます。

 この多聞院は、江戸時代の元禄9年(1696年)に当時川越藩主だった柳沢吉保が「三富新田」として上富・中富・下富村の3村を開拓した際に、一寺一社の制に基づいて開拓農家の檀家寺として、中富に祈願所・鎮守の宮として毘沙門社(現在の多聞院)を設けました。

  その後に1868年(明治元年)の神仏分離令によって同院境内の西側は神社(神明社)として、東側は寺院としてそれぞれ独立し、現在の多聞院になりました。