ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

埼玉県大里郡寄居町大字桜沢にある、新緑の低山の鐘撞堂山に上りました

2020-05-21 00:00:05 | 季節の移ろい

 埼玉県大里郡寄居町大字桜沢にある低山の鐘撞堂山に上りました。新緑に覆われた山麓が続く山合いの一帯でした。

 5月半ばになり、標高330メートルの低山では、ヤマツツジが咲いていると伺ったので行ってみました。

 この低山の鐘撞堂山は「かねつきどうさん」と呼ばれています。この低山の南側にある鉢形城の見張り台として、戦国時代に機能したそうです。

 敵が、現在の深谷市の広い平野部などから攻めてくると、鐘撞堂山の山頂に置いた鐘をたたいて教えたそうです。実際に、戦国時代末期に豊臣方の軍勢が現れた時に、鐘を鳴らして教えたそうです。

 鉢形城は、現在の小田原市の小田原城を拠点にした北条氏の勢力下にあり、豊臣勢に攻められたそうです。この以前には、関東管領だった上杉勢とも戦っています。

 この鐘撞堂山の登山口の一つは、深谷市の南端にある鐘撞堂山ふるさとの森です。ここから大まかには西側に向かい上ります(寄居町側に向かいます)。

 鐘撞堂山ふるさとの森には溜池がありました。

 たぶん、溜池の周囲には段々畑・棚田があったようです。その名残りで、ハナショウブの花が咲いています。

 紫色や黄色、白色などのハナショウブの花が咲いています。

 鐘撞堂山ふるさとの森の外れでは、ヒメジョオン(キク科ムカシヨモギ属)がよく咲いています。

 このヒメジョオンの花に、タテハチョウのツマグロヒョウモンのメスあるいはアカタテハにみえるチョウが密を吸いに来ています。

 ここから少し上り始めると、キリの大きな木があって、花を咲かせていました。

  なお、寄居町の荒川の近くにある山城の鉢形城については、弊ブログの2020年3月21日編をご参照ください。