首輪を付けて自由に歩き回っていたワンちゃん
近所に住むお婆ちゃんが買い物帰りに
『あれっゴンお前』
名前を呼んだら側にやってきたワンちゃん
『まあ~ゴン迎えにきたのか?』
見れば鎖を付けたまま
『仕方ない子だね~』
逃げ出した自分家のゴンを買い物籠を持ったまま連れて帰った
・・・・・・・と自宅に着いたらお婆ちゃん家のゴンが庭にいた
『ありゃっ?ゴンがいる・・・・・・・お前はどこのワンちゃんだ?』
お婆ちゃんはゴンにソックリなワンちゃんを1軒1軒
『この子を知りませんか?』尋ねて歩いた
80歳を過ぎている高齢のお婆ちゃん
時間を掛けてワンちゃんの飼い主の家を捜して
その頃、ワンちゃんの飼い主も必死で捜していた
デッカイ声で名前を呼ぶ
『ラル~ッ』
玄関に繋いでいた愛犬のラル、いつから居なかったのか?
子供達も必死に大声で名前を呼びながら探している
もう夕方
保健所に電話は入れてある
迷子のワンちゃんの特徴を言った
保健所に届けられたら即、連絡は入る
広範囲に渡って家族総出で探してた
その時、ラルとソックリなワンちゃんを連れたお婆ちゃんがやってきた
『お宅のワンちゃんですか?』
『ラル~ッ』
ラルも嬉しくて尻尾を高速回転させてる
『最初は1軒1軒を尋ねて回ってたけど1番、良い方法は好きなように歩かせたら自宅に戻るかと思って』
そう言ってニッコリと笑ったお婆ちゃん
高齢のお婆ちゃんの足でラルと一緒に何時間も歩いて連れてきてくれた。
飼い主が見つかるまで歩いて歩いて
お婆ちゃんの優しさとラルが見つかった喜びとで涙ぐむ
天気も良く暖かい日だった、外に繋いでいた鎖が偶然、外れてラルも気持ち良かったのか、知らない土地の探検に出たらしい。
それにしても、お婆ちゃんは、どこのワンちゃんとも知らない子を家が見つかるまで探して歩いたのだ
そうそう出来る事では無い
お婆ちゃんは家が見つかって良かった良かったと言ってラルの頭を撫でて帰って行った
ラルが無事に戻って来た喜びで、お婆ちゃんの名前と家を聞くのを忘れた
次の日、ラルを連れてきてくれたお婆ちゃんの家の捜索になった
近所の家を回って、探した
やっと見つかった
ラルとは似ても似つかないワンちゃんが居た
この子がゴン?
お婆ちゃんの家の愛犬のゴンは全く違う犬種
しかし、お婆ちゃんにはソックリに見えたんだね
ラルの飼い主は、お婆ちゃんに深く深く頭を下げてお礼を言った
鎖が外れて気ままな散歩に出掛けたラル
それが偶然、通りかかったお婆ちゃんの愛犬に似ていた
全く似ていないのに
しかしお婆ちゃんの優しさは偶然ではない
お婆ちゃんが天使のように見えました
世間には近所に嫌がらせしたり、騒音オバサンと呼ばれて新聞やテレビに登場したりする迷惑オバサンも沢山いるようだが、何時間も掛かって連れてきてくれた、お婆ちゃん
お婆ちゃんみたいな人が近所にいてくれた事に感謝です
不注意とは言えとことん反省していると思います
私の身内ですが・・・・・・・・・・・・・。
お陰様で今日も遠くに住む身内のラルは元気です
思いやりと優しさが顔に出ていたお婆ちゃんでした
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お婆ちゃんのような可愛いお婆ちゃんを目指します
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