琴子は夜勤のない看護士をしている
人見知りが激しく同僚と馴染めずに病院を転々していた
だが、半年前に引っ越してきたマンションの隣に住む綾子の日常を見ているのが楽しかった、現在の病院も婦長が嫌いだ
辞めたかったが隣の綾子の日常を見ていたくて辞めずに留まった
綾子の職業も知っている
彼氏らしい人が尋ねてくる事もない
一種の憧れとでも言うのだろうか?
綾子の生き方が好きだった
琴子はわざとプランタの野菜に男の名前を付けてる訳じゃない
逆隣に住む和美と言う名前の女が嫌いだった
琴子は、とっかえひっかえ男を連れ込む和美を軽蔑した
マンションでも大声を出せば声が響く
笑い声にムカつく
和美は男運の悪い女だった
仕事はデパートの化粧品売り場だ
美貌と巧みな会話がものを言う
ある意味、化粧栄えする女とでも言うのだろうか近寄る男はごまんと居た
琴子は夜中に呻き声を聞いた
唸るような呻き声
その呻き声は10分程で聞こえなくなった
琴子は壁に耳をあて物音ひとつ立てずに聞き入った
何かを引きずりバスルームに入っていく音
バスルームに入ったのを確かめると琴子もバスルームへ
マンションの構造はバスルームは隣接している
入居する時に貰ったパンフで確かめていた
バスルームのシャワーの音
そしてノコギリの音
その音は朝まで続いた
次の日も次の日も夜になるとバスルームのシャワーの音が途絶える事はなかった
夜中に小さなゴミ袋を持ってゴミ収集場へ何度も足を運ぶ和美
和美が部屋に戻った隙に捨てたゴミ袋を持ち帰った琴子
中を開けて確信した!
細切れのバラバラにされた男の遺体の一部
看護士の琴子は、そういったものに慣れてはいた
外科の看護士にとって肉体の一部は珍しくないし
おまけに綺麗に洗ってある
パッと見、人間のバラバラ遺体だなんて思わない程に念入りに刻む和美
小さく刻めば刻む程、犯行が隠される
念の入りようだ
琴子は隣に住む婦人警官の綾子が笑顔で残虐な和美と朝の挨拶を楽しそうにしているのが不思議だった
ゴミ収集場から持ち帰った遺体を、さらに細かく刻み野菜の肥料にしてみた
実った野菜たちは、どんな味がするんだろう?
琴子は食べた事はない
隣の部屋から聞こえてくる和美の男達の名前を記憶していた
プランタに、その男の遺体の一部を肥料として使って楽しんだ
最初の犠牲者は誰なのか?順番など関係ない
だが最後の男は元と言う名前の男だった
『へ~元も実が大きくなるんだね~』
綾子に美味しかったと言われて気を良くした琴子
知らぬが仏って事なのだ
誰とも気兼ねなく堂々とし話しの出来る綾子に
食べて欲しかった
身近な犯罪の味を
ヽ(=゜Д゜)ノヽ(Д゜=)ノENDヽ(=゜Д)ノヽ(゜Д゜=)ノ
1番の悪者は誰なのかな?
いや~サスペンスって書いてて楽しいなぁ~
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プリンは口裂けワン役でした
最初からネタバレしてくれたのは誰だ?お見事~
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