『幸福な食卓』

『幸福な食卓』タイトルとは裏腹にちょっと切ないお話。


家族そろって食卓を囲む中原家。
一見、中が良さそうに見えるが実はちょっと複雑。
３年前に教師だった父親が壊れた。
その時からどこか微妙な空気が流れている。

そんな父親がある朝突然
「お父さんを辞める」と宣言。
母さんは母さんで家を出て一人暮らし中。
かつて学校一優秀だった兄は突然進路変更。
農業の道に進んでいる。
中３の佐和子はちょっとまじめすぎる所があるけど
普通の女の子。

子供たち二人は、
突然の父さんの宣言に驚かされるも
素直に宣言を受け入れ
表面上は変わりなく毎日を過ごす。

そんなある日佐和子のクラスに転校生大浦くんがやってくる。
まじめな佐和子とぼんぼんで楽天的な大浦くん
お互いのギャップが返って二人を引き寄せて行く。
目出たく二人は一緒の志望校に合格。
高校生になった初めてのクリスマスを前にして
ようやく二人はお互いの気持ちを確かめる。



この佐和子と大浦くんのコンビがすごくいい！
実にほほえましいのです
大浦くん役の勝地涼（ちょうどハケンの品格に出演中）が
中学生役ってところに無理がある気がするけど
今時の中高生がみんな
こんなに初々しかったらいいのに・・・
特に佐和子役の北乃きいがすごく良かった


ミスチルの「くるみ」と同様忘れられないセリフ。

大浦くんが佐和子に・・・
「気付かない所で守られているんだよ」

そうなんだよね。
きっと誰しも、自分の気付かない所で
守られているんだよね。

みんな一人じゃないんだよね