偶然知った
『子宮の記憶』そのストーリーと
『フラガール』の松雪泰子が主演とあって俄然興味が湧いた。
公開まで時間があったのでまずは原作を読んだ。
歯科医の息子、高校生の真人は実の母親の愛を感じられず
冷たい母親についに爆発。
かねてからひそかに「実の母」と思い込んでいる女性を
捜し求めて家を飛び出す。
真人は生まれたばかりの時、誘拐に遭った。
40日ぶりに事件は解決。
犯人は子供が欲しくて出来なかった若い女性。
「良介」と名付けられ捕まるまでの間、大切に育てられていた。
海辺の食堂で見つけたその女性「愛子」
真人は自分が誘拐された子供だとは隠し
食堂でのバイトを申し出る。
知らない人間は男女の関係とかんぐってしまうような
真人と愛子の微妙な信頼関係。
そこに愛子の義理の娘ミカ(かなり屈折している)と
真人の東京の女友達が絡んでくる。
この作品は誰もが親子の愛に飢えている。
実の母への愛。
子供への愛。
愛する人、愛してくれる人をずっと求め続けて
さまよっている人間たちの切ない話。
映画はかなりミカの部分を簡略してしまい
ラストも少し違っていた。
けれど、これはこれでより切なさが伝わり
いいラストだった
『フラガール』の松雪泰子は本当に良かった。
彼女の強気な部分をうまく引き出したあの作品と打って変わり
いつも疲れた感じのけだるさと諦めの中で生きてる愛子。
ずっと心の中に、幻の息子を抱えて生きている。
もろくて繊細な陰のある女性を見事に演じきっていた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
満月の夜のシーンが忘れられない。
沖縄の夜の海の中を浮かんで漂う青のシーンが
とても幻想的
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
すっかり女優「松雪泰子」に魅せられてしまった。
そして意外や意外、真人役の「柄本佑」
ドラマ「東京タワー」のバカボンだった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
似ているけど、あまりのキャラの違いに確かめるまで分からなかった。
全く別人の二役を見事に演じ切っているのは
なかなかかも♪
これからが楽しみだわ