友達が貸してくれた萩尾望都さんのマンガです。
表紙からは全く予想がつかない衝撃的な作品集でした。
表題作の『なのはな』
3・11後の福島の現実。
原発事故によって全てが変わってしまった厳しい現実を
ナホちゃんと言う小学生を通して描いています。
ファンタジーとして描かれているので
厳しさの中にも希望を感じさせてくれ
遠く離れたチェルノブイリとリンクしながら
しっかりと未来に立ち向かってゆくナホちゃんを
応援したくなります。
またこの『なのはな』の対の物語
『なのはな~幻想 銀河鉄道の夜』は
亡くなった人たちへの想いが何とも切ないです・・・

そして表題作以外のSFタッチの作品も興味深かったです~
正直を言うと絵の感じがあまり好きではないけれど
その絵の好みは別にして
放射性物質を擬人化してSFタッチで表現したアイデアがすごい

プルトニウムやウランと言った放射性物質の危険性や問題点、
それを利用する人間の身勝手さがユニークに描かれていて
とてもわかりやすい。
福島や原発の問題など敬遠したくなるかもしれないけれど
マンガなので抵抗なく読めると思います。
ぜひ、多くの人に読んでもらい
未来をどうしていくのか考えるきっかけになったらいいなと思います。

7/22(日)13時開場 13時30分開演
