江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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スーパー堤防

2006-04-27 | 議会のこと
江戸川の流れのいちばん最初。
茨城県との境、千葉県東葛飾郡関宿町(現・野田市)へ、区議団で視察に行きました。
ここには、万一川が氾濫したとしても、水をせき止めておく広大な広大な
遊水地が広がっていました。国土交通省の方の案内で、レクチャーを受けながらの視察です。

「スーパー堤防と、堤防強化の違いは?」
「堤防強化は、“想定内の洪水”に備えること。
スーパー堤防は、200年に一度くるといわれる“想定外の洪水”に備えること。
堤防を越水した場合は、堤防強化でも、スーパー堤防でも、その下の地域の浸水の度合いは変わらない。
ただ、堤防強化の場合は、破堤し、川の水すべてが流れ込んでくる可能性がある。
しかし、スーパー堤防なら、その可能性はない。」

「この遊水地が、あふれたことはありますか?
ここで水をせき止めても、下流であふれることはありますか?」
「この遊水地があふれたのは、59年前のカスリーン台風のときだけ。
この遊水地があふれなければ、下流であふれることは考えられない。」

この答からは、スーパー堤防がどうしても必要なものとは思えません。
むしろ、先にやるべきことは、“想定内”の洪水に備えた、堤防強化そのものではないかと思うのです。

現在、江戸川区内では、小岩地域と篠崎地域で、スーパー堤防が進められようとしています。
私たちは、本当にそれが必要なものなのかどうかを確認するために、
今年に入ってから、国土交通省へレクチャーを受けに国会へ行き、
この問題を追っている東洋大学の教授にレクチャーを受けに行き、
今日は、幾つかのスーパー堤防とともに、江戸川のいちばん上流への視察に来ました。

決壊しない丈夫な堤防を作るということ自体は大事なことです。
でも、スーパー堤防は、そこに住んでいる人を一旦全員にどいてもらい、
そこに新たな街を作る、ということになります。
小岩でいえば、対象は、約1400世帯、5000人に越してもらって、作るのです。
5000人の人生がかかっているのです。
しかも、その費用は莫大です。
だから、本当に必要な事業なのかどうかの吟味が絶対に必要なのです。

区政のあり方、国の事業のあり方の大争点になる問題です。
ご意見ぜひお聞かせ下さい。

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1 コメント

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Unknown (あざみ)
2006-06-14 11:59:44
スーパー堤防のことは、いろいろ聞いているよ。たいへんみたいだね。

でも、がんばってね。応援しているよ。
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