ハリーさんは、キッチンカーでケバブを売っていました。
お国のインドに奥さんと子ども達は一足先に帰り、ハリーさんは日本で働いていました。でも、家族と一緒にいたいから、インドに帰るって。
そうしたら、帰る日が近づくにつれて、さよならを惜しむお客さんたちが次から次へと来て‥
みんなからこんなに好かれていたんだね、ハリーさん。
ハリーさんは、下の子が奥さんのお腹の中にいるときに、奥さんと一緒に初めて私を訪ねて相談に来てくれました。もうその子が13歳だから、13年前ですって。そんな前のことだったんだね。
それから、毎日一生懸命に働いていたハリーさん。
ハリーさんの一生懸命さといつも笑顔でいてくれることが、きっと、疲れて帰ってくる人たちの心に、ぽっと、優しい光を灯していてくれたんだろうなって、思うんだ。
今日の私は、頭ぐちゃぐちゃ、机のまわりもぐちゃぐちゃ。質問原稿作り上げなくちゃならないのに、あれこれあってできなくて、イライラプンプン。
そうしたら、先日帰ったハリーさんの笑顔を思い出しました。
異国で頑張っていたハリーさんに、プンプンなんて恥ずかしい。
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