間宮由美のブログ*青空*2007-11-21認知症の早期発見に使命をかける病院
高齢者医療センターの、物忘れドックへ付き添いで行ってきました。流れは、
�まず、研究センターで、簡易認知機能検査(MMSE)を行い、
�脳CT撮影
�その後、研究センターで、��の結果と、問診による診察を行う。
去年のブログに書いたPET−CTというのは、物忘れドックの2次検査になり、
より高度な検査が必要と思われる人に対して、あるいは、希望する人に対しての検査だそうです。
しかも、かなり高額です。保険が使えるようになると、多くの人が救われるのにと思います。
1次検査でも、大よそのことがわかるので、
あとは「もの忘れ外来」で、検査を受けながらの治療も可能とのことです。
先生のお話しは、たいへん勉強になりました。
もの忘れは、年をとればみんなに起こるのかというと、そうではないそうです。
年をとることで出てくる、もの忘れというのは、名詞が主。
それとは区別をして、治療が必要なことがあり、それは、
覚えたはずのことが保って置けない、記憶の保持の障害です。
これは、80歳90歳になっても、起こらないことなんだそうです。
注意力や集中力がなくなり、ミスが出てくる。
時間の感覚、日付、季節感などがなくなってくる。
2つ3つのことを同時にできない、
たとえば料理など、野菜を切っていると、火に掛けた鍋のことはすっかり忘れているなど。
意欲や自発性、積極性がなくなり億劫になるなど、
生活や仕事に支障をおこすようになると、認知症として治療を一時も早く
始めた方が良いとのことです。
主には、薬による治療ですが、これを飲み続けることで、認知症の進み具合が、
劇的におそくなります。
予防効果がとても大きいそうです。
だから、もし、認知症かもと思われたら、きちんと診察を受けて、薬の処方を相談してみてください。
「先生、この頃私、注意力がなくなって、歩いていてもぶつかりそうになったり、
物を落としたり、してしまうんですが、認知症の始まりでしょうか?」
おそるおそる伺うと、
「忙しすぎると、注意力がなくなることがあります。
飽和状態になると、そういうことが起こるので、まずゆっくり休んで、仕事の量を加減してください。
それでも直らなければ、受診を」と、笑顔で言われました。
そうか、忙しすぎても注意力は落ちるのか。
今あまりに過酷な仕事をしている人たちみんなに伝えてあげたい言葉だなあ。
そう思いながら、医学の発展のために、進む研究者の皆さんのたゆまぬご努力に
敬意を表し、病院をあとにしました。
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