悪意ある番組作りではなく、町会は必要だよね、おかしなところは変えていけばいいよね、という方向で出演者の方々はコメントされていて、とても好感が持てました。
でも、なぜお話しできなかったか。それは時間がおしていたからです。リハーサルでは、たくさん話してと言われ、色々な角度からお話しできました。しかし、本番は、司会の方も違い、リハーサルにはいなかった出演者の方々がたくさんお話しくださいます。だから、私たちはお話しできないことになりました。ADさんは、ほんとうにごめんなさいと、何度も言ってくれました。
気にかけてテレビを見てくださった方々がたくさんいるんだと改めてわかったのは、生放送後です。たくさんのあたたかな声をいただきました。私は6時間お返事を書き続けました。
でも。わたしね、ほんとうのこと言ってもいいですか。
ほんとうは、一言も話す機会がなかったことは、残念で悔しくて、気持ちがぐずぐずだったんです。どうやってその気持ちを昇華させたらいいんだと思っていました。
でも、ひたすらお返事書き続けていたら、何が残念で悔しいのかがわかってきました。たくさん聞いた皆さんの思いを代弁できなかったことなんです。土曜日夜に出演が決まってから、日曜日1日かけて、職員の人、地域の皆さんに聞いた声、それを一つも伝えられなかったこと。それが悔しいんだとわかりました。
たとえば、
予算に占める行事の割合は、1番大きい。行事って、面倒だなと思うときもある。でも、行事があるから、あの子のお父さんはあの人、あの子はあのおばあちゃんと暮らしている、あの人は一人暮らし…など、顔がみえるようになる。そして、それは、コミュニティづくりということとともに、いざという時、災害の時、虐待の恐れのある時、などに必ず役に立つ。町会で行事を大切にする意味はそこにあるのだ、ということ。
などなど、熱く語ってくれた人たちがたくさんいて、役所から改めて頂いた資料も読み、臨んだの。それなのに。
一夜明け、私はそこから学ばなければならないと思いました。
まずは、テレビの向こうで応援してくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。発言できずごめんなさい。
でも、皆さんから届けられた声、町会につい勉強したこと、どこかで力にできるようにがんばります。
目の前で見ることのできた生放送のつくられ方、20〜30代くらいのスタッフばかりの現場の真剣さ、コメントする出演者の方達の機転の良さ。仮面をかぶって登場した方とのトイレでできたお話。
そして、私の発言どころか、スタッフの方が三日間取材に入った町会行事のVさえも使わないことになったということ。一生懸命に編集したのでしょうに。だから、世に出てくることのほんの一握りのことの下には、たくさんのドラマがあることを、改めて忘れちゃいけないのだと思い至りました。
今回のことが、町会というものを考えていく良い機会となり、より良い変革につながるように、わたしもがんばります。
たくさんのあたたかい声を、ありがとうございます。励まされました。
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