先日うかがった、順天堂東京江東高齢者医療センターで、認知症の検査をしてくださった
井関先生が、講演をしてくださるというので、今日は母と一緒に、会場を訪ねました。
江戸川区の介護保険事業計画「中間のまとめ」報告会での講演だったため、
介護事業者の方々が大半を占めておられたと思います。
認知症とは、「脳の気質病変によって、認知機能が持続的に社会生活に支障をきたす程度に
低下した状態」を言うというのが、世界共通の認識、共通定義であるそうです。
先日も書きましたが、年をとれば誰でも認知症になる、とか、
認知症とは物忘れのことというのは、誤解だそうです。
■生理的老化と認知症は違うということ。
◆生理的老化(老化現象)・・・脳の老化によるもの。誰にでも見られ、
日常生活に差し支えることはまれ。
◆認知症・・・脳の病変によるもの。一部の人に見られ、進行すると日常生活に支障を起こす。
■家族が、最初に気づいた認知症高齢者の日常生活上の変化
・同じことを何回も言ったり聞いたりする
・財布を盗まれたという
・だらしなくなった
・置き忘れやしまい忘れが目立つ
・ものの名前が出てこなくなった
・ささいなことで起こりっぽなった、など
■実際の認知症の症状としては、認知機能障害として、次のことが必ず出てくるそうです。
◆記憶の障害・・・年齢とともに誰でも出てくるど忘れのようなものとは違い、
記憶の保持ができなくなる、聞いたことそのものも忘れる。
歯を磨く、自転車に乗るなどからだで身に付けたものは忘れにくいが、
とくに、見たり聞いたりする記憶は早くなくなる。
◆見当識の障害・・・脳内時計が錆び付いてきて、時間や季節感、場所、人物について、
見当がつかなくなる。とくに、最近のことを忘れる。近時記憶障害。
◆認知・行為・言語の障害・・・人の顔の区別ができなくなる。鏡に映った自分が
自分だと認識できない。トイレの場所がわからないなどの、認知の障害(失認)
服が正しく着られないなどの、行為の障害(失行)、
相手の言葉を理解できない、適切な文章・単語がでないなどの、言語の障害(失語)
◆判断・計算・抽象思考の障害・・・作業の間違いが多く、状況にそぐわない言動がみられたり、
想像力が無くなる。料理は複数のことをいっぺんに行っていく作業になるが、
それが同時にできなくなり、鍋を火にかけながら、野菜を切っていたら
鍋のことを忘れてしまうということなど。
◆意欲・感情・人格の障害・・・ぼんやりして自発性に乏しい・自制心が乏しく怒りっぽい
・一方的でっ周囲への配慮が乏しい・恥の感情が乏しくだらしない
・深刻さがなく多幸的(自分の深刻さの状況がわからない状況)
■そしてそれらの周辺状況として、被害妄想(物盗られ妄想)や、不安・憂鬱、
不眠、攻撃性・焦燥、徘徊などが怒るということです。
そして、さらに詳しく、先生は説明を進めてくださいました。
難しいかなあとも思ったのですが、
先生の優しい語りかけと、準備されたパワーポイントなどにより、とてもわかりやすく、
私の母は81歳になりますが、とても興味深く聞き入っていました。
■そして、結論としては、早期発見、早期予防が何より大事だということです。
とにかく早くに見つけること。年相応だ、では困る。
本当に困るようになってからでは遅いのであって、早期に治療を始めることが、
3年期、5年後に、同じ自分でいられることにつながる、と先生は力説されました。
治療も、薬を飲み始めることが大事です。
アリセプトという薬ですが、その人の度合いに応じて、量や回数を決めていきます。
もちろん、日常生活での、頭とからだの適度な運動と、バランスのとれた食生活は欠かせません。
認知症の勉強会に行ってきましたと言うと、どういうことが認知症なの?どうしたらいいの?と
聞かれましたので、少しだけ詳しく書きました。
心配な方、少しでも前とは違うと思われたら、すぐに受診することをおすすめします。
井関先生が、講演をしてくださるというので、今日は母と一緒に、会場を訪ねました。
江戸川区の介護保険事業計画「中間のまとめ」報告会での講演だったため、
介護事業者の方々が大半を占めておられたと思います。
認知症とは、「脳の気質病変によって、認知機能が持続的に社会生活に支障をきたす程度に
低下した状態」を言うというのが、世界共通の認識、共通定義であるそうです。
先日も書きましたが、年をとれば誰でも認知症になる、とか、
認知症とは物忘れのことというのは、誤解だそうです。
■生理的老化と認知症は違うということ。
◆生理的老化(老化現象)・・・脳の老化によるもの。誰にでも見られ、
日常生活に差し支えることはまれ。
◆認知症・・・脳の病変によるもの。一部の人に見られ、進行すると日常生活に支障を起こす。
■家族が、最初に気づいた認知症高齢者の日常生活上の変化
・同じことを何回も言ったり聞いたりする
・財布を盗まれたという
・だらしなくなった
・置き忘れやしまい忘れが目立つ
・ものの名前が出てこなくなった
・ささいなことで起こりっぽなった、など
■実際の認知症の症状としては、認知機能障害として、次のことが必ず出てくるそうです。
◆記憶の障害・・・年齢とともに誰でも出てくるど忘れのようなものとは違い、
記憶の保持ができなくなる、聞いたことそのものも忘れる。
歯を磨く、自転車に乗るなどからだで身に付けたものは忘れにくいが、
とくに、見たり聞いたりする記憶は早くなくなる。
◆見当識の障害・・・脳内時計が錆び付いてきて、時間や季節感、場所、人物について、
見当がつかなくなる。とくに、最近のことを忘れる。近時記憶障害。
◆認知・行為・言語の障害・・・人の顔の区別ができなくなる。鏡に映った自分が
自分だと認識できない。トイレの場所がわからないなどの、認知の障害(失認)
服が正しく着られないなどの、行為の障害(失行)、
相手の言葉を理解できない、適切な文章・単語がでないなどの、言語の障害(失語)
◆判断・計算・抽象思考の障害・・・作業の間違いが多く、状況にそぐわない言動がみられたり、
想像力が無くなる。料理は複数のことをいっぺんに行っていく作業になるが、
それが同時にできなくなり、鍋を火にかけながら、野菜を切っていたら
鍋のことを忘れてしまうということなど。
◆意欲・感情・人格の障害・・・ぼんやりして自発性に乏しい・自制心が乏しく怒りっぽい
・一方的でっ周囲への配慮が乏しい・恥の感情が乏しくだらしない
・深刻さがなく多幸的(自分の深刻さの状況がわからない状況)
■そしてそれらの周辺状況として、被害妄想(物盗られ妄想)や、不安・憂鬱、
不眠、攻撃性・焦燥、徘徊などが怒るということです。
そして、さらに詳しく、先生は説明を進めてくださいました。
難しいかなあとも思ったのですが、
先生の優しい語りかけと、準備されたパワーポイントなどにより、とてもわかりやすく、
私の母は81歳になりますが、とても興味深く聞き入っていました。
■そして、結論としては、早期発見、早期予防が何より大事だということです。
とにかく早くに見つけること。年相応だ、では困る。
本当に困るようになってからでは遅いのであって、早期に治療を始めることが、
3年期、5年後に、同じ自分でいられることにつながる、と先生は力説されました。
治療も、薬を飲み始めることが大事です。
アリセプトという薬ですが、その人の度合いに応じて、量や回数を決めていきます。
もちろん、日常生活での、頭とからだの適度な運動と、バランスのとれた食生活は欠かせません。
認知症の勉強会に行ってきましたと言うと、どういうことが認知症なの?どうしたらいいの?と
聞かれましたので、少しだけ詳しく書きました。
心配な方、少しでも前とは違うと思われたら、すぐに受診することをおすすめします。
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