江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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在宅医療について(熟年者支援特別委員会)

2008-01-17 | 議会のこと
介護の話になると、涙が出そうになって、困ります・・・
父と過ごした日が思い出されるから・・・

特別委員会に、江戸川区の訪問看護ステーション連絡会から、7人の所長さんがおいで下さり、
在宅医療の現状についてお話くださいました。
国の医療制度や介護制度と、現場での間の矛盾に、胸かしめつけられる思いでした。

今の病院は、急性期のみの診療で、慢性期に入ると退院を余儀なくされます。
しかも、入院期間もどんどん短くなり、いろいろな管をつけたままの退院も増えています。

そこで、必要になるのが訪問看護の体制ですが、実際は、人員確保が難しいこと、
経営が大変であること、駐車禁止の取り締まり強化の中で車での訪問が難しく
訪問できる範囲が限られてきているのが、現状だということです。
訪問介護は、原則ひとりでの訪問のために、責任が重く、しかも24時間対応のため、
急な休みや長期の休みがとりにくい、そのため常に緊張を強いられているといいます。

また、1割の利用料も払えず、サービスが利用できない人もいることも話されました。
私が、昨日ご相談を受けた方は、利用料が払えないのでヘルパーさんをお願いできず、
しかも年末にお亡くなりになったお母さんを、火葬料がないために、年金が入るまでの1週間
ご遺体のままで、置いておくしかなかったというのです。
お金がなければ、安らかな終末期さえ迎えられないというのが今の現実です。

また、病院で退院を余儀なくされた後、在宅までのリハビリをする受け皿として、
介護老人保健施設があるからそこへいけと国は言いますが、
しかし、まったく施設は足りません。

きょねんご相談をお受けしていた方は、重い癌でした。入院中に認知症になり、
徘徊をするようになったら、病院では見られないと出されてしまいました。
施設を探したものの、癌が重いから医療体制のない自分たちのところではみることはできないと断られ、
在宅となるのですが、往診してくださる医師を見つけることも大変だったことを思い出します。

地域で支えるケアの構築・・・などと国はいいますが、受け入れや細かな体制をつくらずに
机上で論理を組み立てて、号令だけかけていることに、憤りを覚えます。

矛盾や問題だらけの医療や介護の現場で、それでも高齢者の尊厳を守ろうと
日夜奮闘している方々に、心からの敬意を表することとともに、
やはり、今の政治を変えなければならないのだと、強く思いました。
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