お花見

ぽかぽか陽気の昼間のお花見。
今日は、母と一緒にと思って、お休みにしたのに、
母は、先週3回のデイサービスで、疲れてしまったようで、
「眠くて、眠くて、行けない・・・」と。
泣きたくなりました。
もう、桜は散ってしまうよ。
今日はあたたかい日だよ。一緒に行こうよ。
どうしても、だめ。

ふう。

気を取り直して、親せきやお友達が集うお花見の席へ。
久しぶりに会う人たちもいて、みんな元気そうでした。
子どもたちは大きくなっていました。

たろも連れて行ったんです。そうしたら、
抱きたくて、なでたくて、ひもを持ちたくて、
ちびちゃんたちが、かわるがわるに、タロを抱っこ。

あたたかな春の日差しの中の子どもたちって、なんて可愛いらしいんだろう。


風が吹きはじめた夜のお花見。
バレンタインイブ　パーティで、カップルになった１組が、
夜桜を見たいということで、夜のお花見となりました。

でも、夕方から吹いた風で、桜はおおよそが散ってしまっていました。。
おまけに、土の上のシートの上の寒いこと。
みんなで、身を寄せあって、熱々のコロッケや、冷たい大学芋をほおばりました。
これもいい思い出。きっと、こんな日のことは忘れない。


桜の下で会った人は、みんな、がんばっている人たちでした。
昼間の人も夜の人も、いとおしいと思うほど、がんばっている人たちでした。

失語症になったお父さんを介護している31歳のI君。
ご飯を毎日作ってあげていて、考えられないときは魚を焼く。と言っていた。

子どもとさようならをした人は、他の人の赤ちゃんのおむつを、いとおしそうに、
こうやって、ここを切って、くるくると巻くんだ、と。

にこにこしてとても可愛らしい女性、実は、１週間前にオーバードウズ・・・
誰にも必要とされていないと感じてしまったと話してくれました。
生きていて。
あなたがいなくなったら、さみしいと思う人が、たくさんいる。

中小企業で働く彼は、いまの政治とマスコミにとても怒っていて、
真面目に日本の将来を考えている。そんな風には見えない若いお父さん。

お母さんが難病で、考えると涙が出ちゃうのに、
元気に元気にしている女性。

みんな、誰も、いとおしい。
20代、30代は、悩みもたくさんあって、
どうやって解決したらいいかわからないこともたくさんあると思います。
でも、こうしてそばにいる人たちがいることを忘れないで。
助けあえる友だちがいることを、忘れないで。

桜の下で、
私は、若い人たちの生きようとする姿をとてもすてきだと思っていました。