江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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「こつ然と増えた250艘のため、アーバンリゾートからかけ離れた」(決算特別委員会/歳入・土木費)

2009-10-09 | 新左近川マリーナのこと
photo:2008年(平成20年/19年度)3月のしゅんせつ

本会議に続き、決算特別委員会で、引き続き新左近川マリーナについて、
一般会計歳入の「使用料」の目で、私たちの会派の須田幹事長から質問をしました。
また、その後、土木費の「河川費」の目で、自民党の方からも要望が出されました。

■質疑の中では、20年度の収支としては、しゅんせつを行なっていないので、約3,000万円の黒字であること。
また、これまでの累計金額は、建設費も含めて約2億円の赤字であることが、公に出されました。
建設費も含めてということなので、それを含めなければ、使用料で運営していくことができるのではないか。
そこを調べたいと思います。

■また、新たなこととして、保険ということがでてきました。
「いろんな意味で保険をかけていたので、保険でかなりの経費を所有者に払っているという面があり、これは経費の中で言っていないが、保険会社がもうお手上げだという状態になっている」とのこと。
保険ということは、初めて聞いたことです。これについても調べたいと思います。

■さらに、マリーナをつくった当初の経過として、
当時「漁船についてはなんとか収容施設を作りましょうということを公表したとたんに、それまでなかったボートが250艘、突然のごとく、こつ然と一夜城のごとく、あれよあれよという間に増えてしまった。だから、アーバンリゾート構想ということからは、かけ離れ、なんとか250艘を係留してもらわなければならないということから、非常に不本意ながら、当時構想していた係留していた桟橋だとか、そういうものを作れずに、無理矢理みなさんに250艘入ってくださいと」いうことになった、
と話され、驚きました。当時のことも、あらためて、調べなければなりません。
しかし、このご答弁から、やはり、アーバンリゾート構想の中にプレジャーボートも組み込まれていたということが、明らかになったと思います。

10月1日歳入:
須田委員 維持管理のための支出はどれくらいで、使用料とはペイしているのか。累積的に見て収入と支出はどうだったのか。

水口土木部庶務課長 平成20年度の収入は、プレジャー漁船合わせて4,148万3,000円。
支出は、光熱水費清掃費など維持費が597万5,000円。工事請け負い費164万7,000円。20年度は、しゅんせつがなかったので安くあがっている。人件費については、196万400円。計、支出については、958万6,000円。差し引き、+3,189万7,000円。

累計収入は、6億9,964万6,000円。支出は、建設費等も含め9億1,246万4,000円。差し引き2億1,081万8,000円の税金の持ち出しとなっている。
特定の方が利用している負担ということなので、建設費維持費含めてである。

須田委員 昨日の一般質問の中で、区長の答弁では、しゅんせつその他特定の人に多額の費用をかけるのが、税の支出としてどうかという答弁があったが、今の額を聞き、この程度かという印象を受けた。
区長に聞くが、もともと不法係留の迷惑施設という観点で作ったので、永久的なものではないということだったが、記憶するところでは、葛西臨海部の開発と合わせて、江戸川区のグレードアップにつながる、アーバンリゾートという横文字まで使ってマリーナ作って、どうぞ使ってくださいとこういう形でPRなさっていたと思う。迷惑施設だというニュアンスは強くなかった。そういう出発点から比べて、昨日の答弁の理由は全然違ってしまっている。そういうことをしっかり説明してご理解いただいてないんだろうと思う。

(土木部長が手をあげたのですが、区長がご答弁に)多田区長 臨海部が開発され、海がよみがえり、水辺の環境が整備された。アーバンリゾート構想ということでアピールをした。しかし、係留されている場所を持って、アピールしたわけではない。葛西の水辺全体、江戸川区全体をとらえてのこと。係留場をそういうことにうたいあげたではないかと言うが、そういう気持ちは、当時もなかったと思っている。

経費の問題は、いろんな意味で保険をかけていたので、保険でかなりの経費を所有者に払っているという面があり、これは経費の中で言っていないが、これは保険会社がもうお手上げだという状態になっているので、そのことも付け加えておく。

須田委員 当初の構想について、そういう思いがなかったというが、内部的に当局がそう思おうが、外部的には、新左近川の公園含めて非常にPRが上手だった。マリーナも含めてグレードが高い、そういう解説で広く募集する。そういう出発点からしてみて、2年後に廃止という話の持っていき方はまずいと思う。それなら当初からそんなPRしないで、不法係留の施設ですということできちんと説明していればよかったと思う。それを一体として、マリーナっていう夢の島と同じような江戸川のグレードアップにつながるような形でのPRをされた。そこに大元のすれ違いがあった。そこの点について。

多田区長 充分な両者の共通理解のもとに始めたことと思うが、今になって、利用されている方々が、自己の主張を強くおっしゃっているという面があり、私どもはそのことに対して非常に不本意な気持ちを持っている。土木部長がいろいろ言いたいようなので、ここから先は土木部長から説明します。

土屋土木部長 アーバンリゾート構想は、全体のグレードアップを目指していたが、我々が予想しなかった現象が起こったのは、事実としては、カイガン水門のところで、現実的に海と閉ざされてしまった左近川に、前は、漁業権を放棄されているが漁業なさっていた方の漁船があった。それについては、将来使えるように少し考えましょうということで、今ある漁船については、なんとか収容施設を作りましょうということを公表したとたんに、それまでなかったボートが250艘突然のごとく、こつ然と一夜城のごとく、あれよあれよという間に増えてしまった。

だから、アーバンリゾート構想ということからは、かけ離れていて、今の水域に、なんとか250艘を係留してもらわなければならないということから、非常に不本意ながら、当時構想していた係留していた桟橋だとか、そういうものを作れずに、無理矢理みなさんに250艘入ってくださいと。船と船の間もきついし、航路もきつい。いわば無理矢理みなさんに我慢してもらって、暫定的に、みなさん肩寄せあって入ってください、ということをご了解していただいて、あの形に出来上がっている。

そのときには、建設コストについては、将来これが回収されるときには、負担になるんですよということは、ご了解の上でやっているので、今2億を越す税金を投入し続け、今後も増えていくということは、江戸川区民のみなさんにお願いする負担ではないと思う。

須田委員 いきさつについては、関係ない。それであれば、区がなぜPRして、広く、当事者だけでなく、我々にしたって、すばらしい施設、分不相応の施設ができたなっていうPRだった。それを片方では、当初から不法係留で急に来ちゃって困る。困る施設だと言っておきながら、PRに使ったという区の責任は重大。
それで、2年後には、廃止しますということはやり方が間違っている。いる、いらない、今は金がかかって迷惑だからという問題以上に、そこの行政の責任があるので、住民、利用者の方と時間をかけてじっくり話し合うべきかと思う。昨日と今の答弁では、納得できないと言っておく。


10月9日:土木費
自由民主党の委員 平成21年の7月4日にマリーナの説明会が新田のコミュニティであったが、その中で、「みなさんの協力を得ながら夢のある公園づくりをしていきたいと思っていますのでよろしくおねがいします。あの部分は公園にすべき場所なので、その時期がいよいよ来たということである」、ということで締めくくってある。

初日に須田委員の意見もあったが、2億1,000万円の累積赤字を200人で割ると一人105万円になるので、一人ひとりに負担させればとか、東京マリーナ、浦安マリーナ位に値上げをしたらという考えも浮かんでくるが、しかし、受益者負担が解決すればという話でもなさそう。
昭和50年から昭和62年まで行船公園で約27,800匹の江戸川産ほたるが誕生し定着した。でも、惜しまれながら終了したことを考えれば、この世に、時代時代に変化してきたと思えば、不法係留に始まったマリーナならば、冷静に分析して解決してほしいと思う。
新たな水辺のアーバンリゾートを作るという考え方で私は、いいと思うが、では、どのような夢のあるプランがあるのか、具体的に示さなかったら、ボートの人たちは、納得しないということで、多くの方が憩える公園だと言うこともうたっているが、こういう人たちがいるので、2点要望する。
1、ボートの行き先をしっかりと見てあげてやってください。
2、説明会にこのプランをよく理解していただいて、そして、いい解決方向を臨みます。



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