マンション紛争

「こんないいものがあるのなら、もっと早く知りたかった」
住民のみなさんは、口をそろえてそうおっしゃいました。

今日は協議会の前に、区役所の都市開発部の課長さん方においでいただき、
「地区計画制度」について、説明をお願いしました。
・道が狭い・雑然としている・緑が少ない・高いマンションが建ってしまった・・・
などなど、今住んでいる町で気づく不便さや危ない所。
そこに対して、そこに住んでいく人たちみんなでルールを決めていくこと。
それが、「地区計画制度」です。

高い建物を建てないなどのルールは、大きな土地を持っている人にとっては、
あまり歓迎できないものかもしれません。
それでも、みんなが住みよい町にするために、みんなで考え合って、ルールを決めます。
だから、その話し合いには、１年も２年もかかります。

この地に１１階建てが建てられることになった。しかし、都市計画法上、あるいは
建築基準法上は問題がないために、そんな高い建物は建てないでという
住民の気持ちは、汲まれることはなかった。
でも、ここには、まだいくつもの大きな工場があり、地場産業の衰退している中で、
残念ながらマンションに変わる可能性も大きいのです。
その度に、このような運動をすることはとても大変なこと。それならば、ここの地には、
もう１１階は建ってしまうけれど、その近辺にはもう建てさせない。こんなつらい思いはさせない。
そんな思いで、「地区計画制度」について、聞いてみようということになったのでした。

でも、そこに集まっている方たちは、自分の家の隣に１１階が建つ方たちですから、
「もっと早く聞きたかった・・・」という言葉が、口をついて出てきたのでした。

その後の協議会で出された資料の１ページ。
地盤沈下を非常に心配していましたので、近隣周辺地盤の測定を毎月行なってもらっています。

全国で、マンション紛争をされている皆さん。その地域ごとのいろいろな方法があると思います。
あきらめず、少しでも安心の方向を、探ってまいりましょうね。