学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

リアクションの"アイウエオ"

2022-03-26 00:01:00 | 日記



ご訪問いただき、ありがとうございます。、


今回は、リアクションについて書きます。


❤︎子どもの言葉は、態々

子どもは、
態々(わざわざ)何かをしでかすものです。

子どもが言葉を発するのも、
態々です。

❤︎態々に応える親の反応を気にする

そして、
子どもは、
何かをしたときに、
親の反応を意識します。

したことが受け入れられることなのかどうか、
試すように親の反応を気にするのです。

❤︎子どもの態々が受け入れられると

子どものした態々"仕種"が
受け入れられたとわかると、
ワザと繰り返して、
その"仕草"をやってみせます。

自分が蒔いた"種"から、
まるで"草"が生えてきたように、
繰り返すのです。

❤︎親のリアクションは、種を草にする肥料の役割

親が子どもに対して行なうリアクションには、
"種"を"草"にする効果があります。
強力な肥料のようなものです。

❤︎子どもにしっかりリアクション

子どもが、
「どうして」
「同じ」
「~みたい」
「違う」
「似ている」
「きまり」といった言葉を発したとき、
しっかりリアクションしましょう。

❤︎子どもの言葉に"アイウエオ"

子どもの言葉、
ア 「あ、そうか」とあいづちを打ち、
イ 「いいね、それ」いいと思うところを伝え、
ウ 「うんうん、そうだね」とうなずき、
エ 「え、そうなの」と笑顔で表情豊かに"演じ"
オ 子どもの言葉をそのまま"オウム返し"してみる
このしっかりリアクションが、
子どもの関心を深め育てていきます。

❤︎まとめ。リアクションの"アイウエオ"

ア あいづち
イ いいところを伝え
ウ うなずき
エ 笑顔で演じ
オ オウム返し
親のしっかりリアクションが肥料になり、
子どもの何気なく発した好奇心の種を
グングン成長させることになります

好奇心がたくさんある子どもは、
たくさんある分、
幸せがたくさんあると思います。


算数力は"カキクケコ"

2022-03-24 12:39:00 | 日記



こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、算数力について書きます。

❤︎会話の中で算数力は育つ

ちょっとした会話の中に、
算数を学ぶきっかけがあり、
会話の中で"算数力"が育ちます。

❤︎算数力とは、何

❶算数の知識や技能を使い日常のことを処理する力

❷日常のことを算数の概念でとらえ、
論理的、総合的発展的に考え、
数量や図形の性質などを見つけ表現する力

❸算数の愉しさやよさに気づき、
算数を活用して日常の問題を解決する力

❤︎3つの"算数力"に結びつく"態度"「なぜ?」

子どものしつこく「なぜ?」と理由を問う"態度"を大切にしよう。

❤︎「なぜ?」という態度の2つの価値

なぜなら、
この"態度"には2つの価値があるからです。

❶"主体的に自ら進んで言葉を発する” という"とらえる"態度。

❷"筋道を立てて論理的に考える” という"考える"態度です。

❤︎"態度”とは?

では、"態度"とは何でしょう。

❶一般的に"感じたり考えたりしたことが、
表情・動作・言葉などに現れたもの"であり、
"身ぶり""そぶり"のこと

❷"物事に対する心構えや身構え"という心のこと

❸"態態"という字は
訓読みで"わざわざ"するという意味があります。
つまり、
"感じたことや考えたこと"を
"わざわざ"することが"態度"なのです。

❤︎5つ「カキクケコ」

子どもが「なぜ?」を発しているときには、

❶数学の関数のように、何かに"関係"づけ、
❷数学の定理のような"きまり"を求め、
❸数学の集合のように"区分け"を意識し、
❹❺数学の推論のように"見解"と"根拠"

このいずれかを求めています。

❤︎"わざわざ算数力"を育てる

ですから、「なぜ?」から始まって、
「同じ」「~みたい」「違う」「似ている」「きまり」といった子どもの言葉は、
宝物なのです。

わざわざ発する子どもの言葉を、
もっと大切に取り扱い、
磨いていきたいものです。

なぜならばこれは、
"算数力"が効果的に育む"態度"だからです。

❤︎まとめ。算数力は'カキクケコ"

子どものわざわざ発する「なぜ?」を大切に!
カ ー 関係を見つけ
キ ー きまりを見つけ
ク ー 区分を見つけ
ケ ー 見解を推しばかり
コ ー 根拠を考える
算数力を育んでいきます!


新聞のコラムで要約力と社会常識と季節感を

2022-03-23 07:37:00 | 日記



こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、まとめる力について書きます。

❤︎中学受験の7割は5年以内の新刊から出題されている

中学受験の国語の題材にされている文章の
7割は、
最近5年以内に刊行された書物からです。

今日的な話題を学ぶことも
大切になっています。

❤︎コラム”天声こども語”と”天声人語”

そこで、
学習に最適なのが、
朝日小学生新聞の"天声こども語"や
朝日新聞の"天声人語"のような、
新聞朝刊のコラムです。

❤︎コラムを書く人は、どんな人

コラムを書いている人は、
各新聞社の中でも、
最もわかりやすい文章を書く人です。

内容はさることながらが、
読み易い良文に触れることは、
作文の勉強にもなります。

❤︎コラムを半分にまとめる練習

コラムは各紙ごとに文字数が決まっています。

"天声こども語"は374文字("天声人語"は603文字)書かれています。

これをまとめていきます。

❤︎大意要約をする前に意見を聞く

まず
"天声こども語"をしっかりと読みます。

次に書かれていた内容を元に、子どもに質問します。

「どんなことが書いてあったの?」
「読んでみて、どう思った?」……
と子どもの意見を引き出します。

❤︎別の視点から意見を投げかける

子どもの意見に対して
「お母さんは、こう思ったよ」
「こういうふうにも考えられるんじゃないかな」
といった感じで、
反論ではなく、
別の視点からの意見を出してあげます。

これが、
子どもの考えを深めるための刺激となります。

自分の考えとは異なる捉え方や意見を聞けば、
素直な子どもは
「あれ、どうしてだろう?」
「なぜ、そんなふうに思うのかな?」
と考えます。

❤︎意見交換が、子どもの意見を引き出す

この作業を繰り返すことで、
子どもは徐々に、
自分なりのこだわりや
疑問を持って文章を読むようになります。

書かれている内容を、
いったんはまず受け入れる。

その後で受け入れた文章に対して、
子どもなりに批判的に読み込めるようになるのです。

こうした訓練を繰り返すことで、
文章を読んで考えることが習慣化されます。

❤︎深い読みができる

文章と主体的に向かい合うようになれば、
深く考えずに読んでいた時には、
頭を素通りしていた言葉の中身が、
しっかりと頭の中に残るようになります。

❤︎言葉の使い方にも興味を

また、
文の中で使われている用語に対しても興味が湧いています。

「どうして、
この文章を書いた人は、
この言葉を選んだのかな? 
他にも似たような言葉があるのにね」
と疑問を投げかけてあげると、
子どもの頭はさらに動き出します。

細かな表現にも関心を持たせてあげてください。

「同じことを、
違う言い方で表現したらどうなるかな」
と質問します。

❤︎そうした練習をした上で大意要約に取り組みます

大意要約は、
文章を読んで何が書かれていたのかを
"自分の言葉"でまとめる訓練です。

要約することで、
内容に対する理解が深まります。

❤︎短くまとめて、文章の骨格を見つける練習

元の文字数に対して半分にまとめる練習をしたら、
次は3分の1に100字にまとめてみる。

一行だけを抜き取るなら、
どの文章になるかを考えます。

抜き取るだけでは意味がわかりにくいなら、
どのような文章にすれば、
言いたいことが伝わるかを考えてもらいます。

❤︎コラムは世の中の動きや季節感を知ることができる

題材として"天声こども語""天声人語"などの新聞コラムを使う理由は、もう一つあります。

それは、
書かれている内容によって、
世の中の動きを知ることができるからです。

季節や世相の移り変わり、
大きな事件についての捉え方など
タイムリーに、
コンパクトに文章化されているのが、
新聞のコラムです。

コラムをについて
親子で話し合う機会を持つことで、
社会常識や季節感に対する子どもの理解が深まりますね。

❤︎まとめ。新聞のコラムで要約力と社会常識と季節感を

新聞のコラムは良文が詰まっています。
その良文を読み、まとめる練習は、
要約力を高めて、
社会常識、
季節感を育みます。


こんなテーマが中学入試で出題される

2022-03-22 22:29:05 | 日記

こんにちは、学びスタジオ®代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただきありがとうございます。

今回は、国語の中学入試問題の文章テーマについて書きます。

♥どんなテーマが出題されているか

❶友人、同級生、異性との人間関係
❷親子、兄弟、祖父母との人間関係
❸言葉の働き、異文化理解、伝統文化など、人類学的な内容
❹善悪・真理の探究、歴史の捉え方、芸術論
❺環境、動植物の生態、科学技術の功罪など、自然科学的な内容
❻価値観の多様化、集団心理など、社会のあり方を考える社会学的な内容
❼自己の内面、葛藤、自意識、アイデンティティーにかかわる思索
❽情報化社会の発達、メディアの功罪、政治経済の仕組み
❾先生、他人、組織など、社会・大人との関係

♥出題された作品について

出題作品❶くどうれいん著「氷柱(つらら)の声」(2021年7月出版)


東日本大震災が起きたとき、
伊智花は盛岡の高校生だった。
当時は語れないと思っていたこと。
言葉にできなかったこと。
それからの10年の時間をたどり、
人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく

出題作品❷野中柊著「アンダーソン家のヨメ」(1994年9月出版)


国際結婚して、アメリカまで来ても、やっぱりヨメなわけ。
彼を愛してる、それだけで万事OKのはずだったのに、
このしがらみときたら…。
日本の元気娘マドコが、
「自由」の国アメリカで出合った思いがけない出来事を描く。

出題作品❸朝比奈蓉子著「わたしの気になるあの子」(2021年2出版)


「女の子らしくしろ」と口うるさい祖父にモヤモヤと反感を覚える瑠美奈は、
ある日、クラスメイトの詩音が坊主頭で登校してきたことに衝撃を受ける。
「女の子らしく」「高校生らしく」「普通にして」とすぐに言われるけれど、
ふつうじゃないって、いけないこと?
「多様性」をテーマにしつつ、
人を思うこと、助けあうことについて、深く感じられる物語。

出題作品❹カズオ・イシグロ著「クララとお日さま」(2021年3月出版)


AF(Artificial Friend:人工親友)のクララ、
AFとは人間(主に子ども)の友だちとなり、
寂しさを感じさせないよう尽くすAIロボットで、
「見るものを吸収し、取り込んでいく能力」と「精緻な理解力」が飛び抜けた、
とてもかしこいAFです。
病弱な少女とクララの友情を描く。

出題作品❺平野啓一郎著「本心」(2021年5月出版)


「自由死」が合法化された近未来の日本。
最新技術を使い、
生前そっくりの母を再生させた息子は、
「自由死」を望んだ母の、本心を探ろうとする。
「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、
現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、
愛と幸福の真実を問いかける。

出題作品❻前田健太郎著「女性のいない民主主義」(2019年9月出版)


日本では男性に政治権力が集中している。
何が女性を政治から締め出してきたのか。
そもそも女性が極端に少ない日本の政治は、民主主義と呼べるのか。
客観性や中立性をうたってきた政治学は、
実は男性にとって重要な問題を扱う「男性の政治学」に過ぎなかったのではないか。
気鋭の政治学者が、男性支配からの脱却を模索する。

出題作品❼好井裕明著「他者を感じる社会学 差別から考える」(2020年11月出版)


誰かを気に入らないと感じるのはなぜ?
カテゴリー化という問題、ジェンダーと多様な性、異なる人種・民族という存在…。
他者を理解しよう、つながろうとするときに生じる「摩擦熱」の正体を考える。

出題作品❽落合陽一著「働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ」(2020年6月出版)


「コロナ」によって、社会の前提がすべて変わった。
2020年、我々の「働き方」は大変革を迫られた。
リモートワークによって使える人的・時間的リソースが限られる中で、
「やるべき仕事」が自ずと抽出されてきた。
無駄な会議、出なくてもいいミーティングは排除され、
ビジネスチャットやビデオ会議などテクノロジーで解決できることはそれに任せることが増えてきた。
そして、「リモートワークのみで済む人材」への置き換えも始まりつつある。
では、「人間がやるべき仕事とは何か」
──コンピュータやAIが進化した今、
私たちはこの命題に直面している。
ウィズコロナ、そしてポストコロナの世界では、
それがいっそう問われることになる。
機械では代替できない能力を持つ人材=「クリエイティブ・クラス」として生きていくには、
社会とどう向き合うべきなのか。

出題作品❾ロックストローム、クルム著「小さな地球と大きな世界」(2018年7月出版)


私たちは、地球上の自然には限りがなく、それを使ってどこまでも豊かになれると誤解してきました。
しかし、人類の活動の爆発的な拡大により地球は限界に近づき、増え続ける異常気象、生物種の大量絶滅、大気や海洋の異変など、地球は私たちに重大な警告を発しています。
いまこそ、地球環境が安定して機能する範囲内で将来の世代にわたって成長と発展を続けていくための、新しい経済と社会のパラダイムが求められています。
本書は、科学的なデータと美しく印象的な写真を用いて地球の状況を示したうえで、
人間と自然の関係を再構築するプロセスを提示し、その実現への励ましを与えてくれます。

♥中学入試で出題される傾向

出題作品の70%は最近の5年以内に出版されている作品です。
つまり、
今日的な問題について、いろいろな角度から出題される傾向にあります。

文学的文章では、
コロナ禍・格差社会・子どもの貧困から生じる、
失われた”日常”と荒む心について
ジェンダー・ダイバーシティ(多様性)・同調圧力・学校カーストから生じる、
”普通”とはなにかについて
AI・ロボットの台頭・ネットの闇・SNS全盛時代のアイデンティティから生じる、
見えない”自分”について

説明的文章では、
東日本大震災後10年が経ち・アフターコロナによる、
失われた”日常”を取り戻すために
ジェンダーフリー・ダイバーシティ(多様性)による、
”普通”とは違う多様な生き方のために
AI・ロボットとの共存による、
”新しい時代”に生じる”新しい自分”について

このようなテーマについて、設問がされています。

だから、
これから”子どもたちの前に立ちはだかるであろう困難に
負けない”力”と”知恵”をについて考え、
自分の意見をしっかりと持っておく必要があると思います。

♥まとめ。こんなテーマが中学入試で出題される

中学受験で出題されるテーマは、
今を生きる人びとの苦悩についての物語
現在社会が抱えている問題についての説明文
問題解決と未来への展望についての論説文……
5年以内に刊行された書物の中からの出題が7割を占めています。

与えられたテーマについて、
関心を持って、
自ら進んで深く考えることができる力が求められています。


自立させる"甘え"が一生を支える

2022-03-21 15:57:00 | 日記



こんにちは、学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、自立について書きます。

❤︎行動の自立と心の自立

赤ちゃんは生まれた瞬間から、
生活の全てを親に"依存"します。

やがて成長とともに、
依存から、
少しずつ"自立"していきます。

行動は、
自立していく様子は分かりやすいのですが、
心の自立は、
目に見えないので、
分かりにくいです。

❤︎子どもを自立へ向かう中で必要な甘え

赤ちゃんは、
親に"依存"して生きています。
親に依存している状況は、
子どもの心を"安心"させるとともに、
親に"甘え"ている状態です。

❤︎安心と甘え

子どもはこの"安心"と"甘え"の中で成長していき、しだいに別の気持ちが芽生え始めます。

❤︎不自由さ

親に依存していることは安心ではあるけれど、
そこには「自分の思い通りにできない」という
"不自由"を感じ始めるます。

❤︎自由になりたい

身体が成長し、
行動も自立し始めると、
身の回りのモノに興味や関心を持ち、
それらに触れようとしたり、
自由に動きまわりたくなります。

❤︎親から離れたい

そうすると、
子どもは親から離れ、
何でも自分でやってみたくなります。
"意欲"が芽生えてきます。

親から見れば、
まだまだ一人ではできないのに、
「自分でする!」と言って、
親の援助を断る時期があります。

❤︎自立の第一歩

親の言うことに何でも「イヤイヤ!」と反抗し、
"自由"を手に入れようと、
"自立"の第一歩を踏み出します。

❤︎自立したい、でも不安

そして、
この"自立"の世界で"自由"を感じていた子どもは、
やがてまた別の気持ちを抱きます。

それは、
"不安"です。

❤︎うまくできない不安、寂しい不安

一人でできると思っていたことができなかったり、
今までいつも傍にいたお母さんから離れていることに、
寂しさを感じたりし始めます。

❤︎親に"甘えたい"

すると子どもは以前、
親に依存していた世界に戻ってきたくなります。

それが"甘え"です。
そして充分に親に甘え、
安心すると、
また不自由感を抱き、
自立しようとするのです。

❤︎子どもの心は"依存"と"自立"を行ったり来たり

このように、
子どもの心は"安心"と"不安"、
"依存"と"自立"の気持ちを
行ったり来たりしながら、
少しずつ成長し自立していきます。

❤︎子どもが甘えてきた時

子どもが甘えてきた時に、
もし「いつまでも甘えちゃダメ!」と言って、
突き放してしまうと、

子どもは
「一旦、お母さんから離れると二度と受け入れてもらえない」と感じ、
いつまでも自立しようとしなくなるかもしれません。

しっかり甘えさせてあげることが大切です。

そうすることによって、
子どもの心は行ったり来たりを
上向きに描くように、
少しずつ確実に自立していきます。

❤︎"甘え"と"甘やかしすぎ"のちがい

では
子どもの甘えの要求を、
全て親は聞き入れればよいのでしょうか。

"甘え"は子どもを成長させ、
"甘やかしすぎ"は子どもの自立を妨げ、
将来ダメにするといわれます。

その違いは何でしょうか。

❤︎物的要求は甘やかしすぎに

物質的欲求を全て受け入れるのは、
甘やかしすぎでダメです。

子どもが、
お菓子やおもちゃなどを「買って、買って!」と言ってくる時のような物質的要求、
これらを全て聞き入れるのは"甘やかし"です。

このようなときは、
「お誕生日に買ってあげるわね」と
新しい約束をすることで、
節度を持って対応します。

❤︎精神的要求は甘え

それに対して精神的要求とは、
「かまってほしい」と
お母さんの膝の上に座るなど
スキンシップを求めてきたり、
「お話し聞いて」と言ってきた時です。

これは"自立に必要な甘え"になります。

❤︎親の都合は甘やかし

子どもがひとりで何かをしようとしているとき、
時間がかかるからとか
失敗するといけないからと、
親が横から「ママが、してあげるわ」
とサッとしてしまうなど、
ママが子どもの行動に口を挟み、
代わりにしてしまうことは
親の都合の"自立を阻む甘やかし"です。

❤︎子どもの都合は甘え

これに対して、
今まで一人でできていたのに、
急に「お母さん、して~」と言ってきたときは、
子どもの都合の"自立に必要な甘え"になります。

この時、
子どもは何かしらの"不安"や"寂しさ"など
を感じているので、
「一人でできるでしょう」と言わず、
手伝ってあげます。

❤︎成長とともに、甘える要求がなくなる

個人差はありますが、
9歳~10歳は、
自己中心から、他者の視点(自分を客観視できる目)を持てるようなり、
自立的な人間形成を達成する時期です。

子どもは心が自立していくと、
自然に親から離れ、
甘えて来なくなります。

❤︎まとめ。自立させる"甘え"が一生を支える

子どもは、成長の過程で、
依存と自立を行き来します。
不安で”甘え”てきたら、
たっぷりと”甘やかし”ましょう。
それが心の自立の栄養源になります。
愛情あふれる真の自立を支えることになります。