昔のこと

藤倉先生に蹴られて、単純と言うか粘りがないというか、投げやりになってしまった。
今更ながらの言い訳にしかならないが・・・勉強なんかするもんかとグレてしまった。
勉強がアホらしくなった。高校2年生から不良少年。

　当時流行のダスターコートを羽織り、丸坊主が当たり前なのに頭は長髪で、タバコをくわえて、酒を飲む。
靴は誰も履いていないのに誂えの革靴を格好つけて歩いていた。

　タバコは運動部の部室で吸うのはピース、酒はトリスのポケットビンを常に持ち歩く。
運動はバスケット部～ハンドボール部～サッカー部、なにをやっても長続きしなかった。

缶ピースは封切のときの香りは今でも懐かしい。
トリスはカキ氷にぶっ掛けて食べていたのが旨かった。

　修学旅行は九州の宮崎方面だったが、そこではバーに入って酒を飲んだ。
そのことがバレてしまって、退学か停学かの処分問題にまでなったが就職先が決まっていたので辛うじてお情けで処分は免れた。

　就職は親父の兄（伯父）が某大手生保の役員だったため、その紹介で縁故入社。
入社試験は型どおり受けて、成績不良でもスンナリ通過。　こんな時代だったのだ。
　　　　　　　　　　　---------------------------------------